2022年6月30日 更新

市場調査とは?4つの種類やマーケティングリサーチとの違いを解説。

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こんにちは、アンケート作成ツールの「Surveroid(サーベロイド)」を運営する、マーケティングリサーチジャーナル編集長の高橋です。この記事では市場調査とは何か、またその種類やマーケティングリサーチとの違いについて解説いたします。
 
実際に市場調査を実施される上での方法や注意点についても解説しているので、お悩み事がある方は是非ご覧ください。
そしてこの記事が、少しでも皆様にお役立ち出来れば幸いです。

市場調査とは

市場調査とは数値によって現在の市場を把握し、マーケティング戦略に役立てることを指します。市場調査を英語で言うとマーケットリサーチとなり、マーケティングリサーチと混同されがちではありますが、厳密にはその2つは異なったものであります。

例えば、あるチョコレート菓子を新たに企画、発売するというシチュエーションを考えてみましょう。
商品の企画にあたり、例えば日本のチョコレートの消費量、また性別や年代毎の消費量、チョコレートを店頭で購入する上で大事なポイント(購入重視点)、トレンドの味や香りなど多くのデータを事前に調べると思います。そして得られたデータによってどのようなチョコレート菓子にするかという企画の方向性も変わってきますよね。これが数値によって現在の市場を把握するということであり、まさしく市場調査のことです。

市場調査とマーケティングリサーチの違い

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市場調査は英語ではマーケットリサーチといい、マーケティングリサーチと混同されがちです。市場調査は上述のように数値によって現在の市場を把握し、マーケティング戦略に役立てることですが、マーケティングリサーチは更に広義的に、あらゆるマーケティング課題に対する企業の意思決定をサポートするための科学的な調査のことを指します。
 
商品の価格はいくらにするべきか、どのようなターゲットを想定するべきか、ブランドをリニューアルする上で訴求すべきポイントは何かといったように企業は日々多くの課題に遭遇します。その課題に対して直感やカンという根拠のないものでなく科学的なアプローチでの意思決定をサポートするのがマーケティングリサーチの役割です。

また一つの捉え方として現在の市場を把握するのが市場調査、未来のニーズを知りマーケティング活動に役立てるのがマーケティングリサーチだと言うことが出来ます。

上述のチョコレート菓子の例を再度用いると、商品企画段階で市場の実態を把握するという内容をお伝えしました。一方で商品をいざ発売したらそれで終わりかと言われると決してそんなことはなく、定期的に顧客のニーズを把握して商品をリニューアルしていく必要があるでしょう。現在の商品で評価している点や好ましくない点からサービスに対するユーザーのニーズを探っていき、リニューアルの方向性を作っていきます。その段階で登場するのがマーケティングリサーチです。

市場調査の種類

 ここまで市場調査の概念やマーケティングリサーチとの違いについて紹介してきましたが、市場調査には多くの種類があります。ここではその代表的なものをご紹介します。

定量調査

定量調査とはアンケートなどに代表される、人数や割合など数値化された定量データで分析を行う調査手法です。アンケートは回答者のうちそれぞれの選択肢を選んだ人数が分かるので、集計や分析が出来る明確な定量値が得られます。

例えば100人に「リンゴとミカンのどちらが好きか」聞いたと仮定しましょう。これはもちろん仮の数値ですが、その中でも60人がリンゴ、40人がミカンと回答したというように、調査を通じて明確な数字が得られます。これが定量調査の強みです。
定量調査を利用することにより、特定の商品やブランドに対する認知率や購買率などを得ることが可能です。

定性調査

定性調査とはインタビューなどに代表される手法で、会話や観察により調査対象者の意識、意思決定の背景などを探るものです。例えば「なぜAという商品を購入したのか」という質問に対し、会話を通じながら本人も気付いていないような隠れた背景を探っていきます。従って上記の定量調査のように数値化はできませんが、一方でより深く特定の事象ついて調査を行うことが可能です。

一般的にアンケートでは、物事の背景を探ることが難しいです。回答者ですら自身の行動の背景は認識していないことが多いためですが、定性調査では会話や観察を通じてそれらを明らかにします。調査の実施側でも予想していなかった結果が得られることもある一方で、あくまで少数から得られた結果なため、すぐにそれを全体に当てはまる傾向と捉えずにきっちり検証することが重要です。    

統計データ調査

統計データ調査とは、大学や政府等が公表している統計データを基に調査を行う方法です。メリットとしてはインターネット上で簡単にデータにアクセスしてすぐに調査が出来る点、また上記の定量調査や定性調査と違い調査を依頼するわけではないのでコスト削減が出来る点が挙げられます。テーマとしても幅広いものが用意されているので、うまく利用すれば役立つことは間違いありません。

難点としてはあくまで公表されているデータ以上のものはないので、より深く踏み込んで調査をしたいことがあっても解決しない点が挙げられます。

統計データを見れるWebサイトのご紹介はこちら

覆面調査

覆面調査ミステリーショッパーミステリーショッピングとも呼ばれ、一般のお客様になりすました専門の調査員がお店に訪れ、接客態度やサービス品質など複数の項目について細かく調査を行うものです。

古くからミシュランガイドの選定において行われてきた歴史があり、現在では日本でも飲食業、サービス業をはじめとして広く認知された方法です。覆面調査を行うことにより、顧客満足度を上げるための改善点、課題点を発見することが可能です。
ネットリサーチツールへのリンク

市場調査の目的とメリット

市場調査の目的は、市場全体の動向を把握することです。
例えばあるカテゴリの業界規模や、ターゲット層顧客ニーズなどを確認します。必要な情報を収集することで予測を立てることができるため、マーケティング活動を行う上で市場調査は有益な手段になります。

またメリットについては、業界の現状を把握することで、商品の開発や改善に役立つことです。
例えば、新商品を開発するなど何か大きなプロジェクトを始めるときに、事前に業界について把握しておくことで、参入すべきか否かの判断ができたり、大きな損失を未然に防ぐことができたりするなどのメリットがあります。

市場調査のやり方

さて、ここまで市場調査の種類について紹介してきましたが、ここでは市場調査の実施方法について解説します。市場調査を実施するにあたっては、大きく分けて調査会社に依頼する方法、自社で行う方法の2つがあります。それぞれの特徴やメリット、デメリットについて見ていきましょう。
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調査会社に依頼する場合

まずは調査を生業とする調査会社に依頼する方法です。世の中には多くの調査会社があり、ニーズに合わせて様々な調査を提案してくれます。あまり市場調査の経験がなく実施に不安がある場合や、なるべく作業を外注して時間を節約したいという方は調査会社への依頼をご検討ください。実施する中で社内にノウハウが貯まってきたら下記で紹介する「自社内で行う」方法に移行される方も多くいるようです。
 
また、自社内で行う場合と比較して料金的には高くなることが一般的です。目安としてアンケート調査は20万円~となることが多いようです。

自社内で行う場合

続いて調査会社に依頼せず、社内で市場調査を完結させる方法です。まず、前提としてこの方法では実施できる手法が限定されます。前述のミステリーショッパーを社内でまかなうことは難しく、外部の会社に依頼することが現実的でしょう。もし定量調査の中でもネットリサーチ(インターネット上でアンケートを作成し、予め登録されたアンケートモニタに配信する方法)であったり、定性調査の中でもインタビューであったりを行おうとしている場合は、自社内で行うことが可能です。
 
市場調査を社内で行うメリットとしては安い、早いという2点がまず挙がります。一方で企画から実査をご自身で行う必要があるので、場合によっては敷居が高く感じることもあるかもしれません。

なお、弊社でもご自身で市場調査を行えるアンケートツール「サーベロイド」を運営しています。初めての方でも安心のサポートのもと、1万円~という低価格で市場調査を行うことが出来るので、ご興味のある方はぜひ無料会員登録をしてみてください。
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市場調査の注意点

さて、続いては市場調査を行う上での注意点について解説していきます。きっちりと市場を把握できるよう、以下の点に注意して調査を実施するようにして下さい。
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調査目的を明確に

なんのために市場調査を行うのか明確にしてください。当たり前のように感じるかもしれませんが、実際にその目的がぶれている方も多くいらっしゃいます。

調査目的がぶれてしまうとあれも調査したい、これも調査したいと聞く内容が次々と盛り込まれ、結局知りたいことは何だったのかが分からなくなるというケースもあります。また市場調査に協力してくれる方を大切にし、無題に疲弊をさせないようにしましょう。

仮説を用意する

手あたり次第に調査を行うのではなく、予め仮説を用意してその正否を検証するという形にしましょう。仮説がなければ、予想と違った調査結果が得られた際にアクションが出来なくなりますが、仮説を用意していることでネクストアクションを決めることが出来ます。
良い市場調査に仮説は必要不可欠とお考え下さい。

適切な調査手法を選択する

市場調査を行う際は、上述の調査目的や用意した仮説に応じて適切な調査手法を選択するようにして下さい。例えば市場の全体感を把握したいのに数人の結果しか得られないインタビュー(定性調査)を行うのはおかしいですよね。全体感を知りたいなら定量調査が最適で、その中から手法を検討するのがセオリーです。

反対に、商品の購入理由について深く聞きたいのであればアンケートではなくインタビューが適切でしょう。このように市場調査に適した方法はケースバイケースで変わるので都度、適切な方法を選択するようにしましょう。

アンケートで市場調査を始めよう

ここまで多くの市場調査手法について紹介してきましたが、この記事をご覧になられている方の中には市場調査(もしくはマーケティングリサーチ)、中でもアンケート調査を行ってみたいと思われている方も多くいらっしゃるかと思います。

弊社が提供するWebアンケート作成ツール「サーベロイド」は初めての方でも安心のサポートのもと、1万円~という低価格で300万人を対象としたアンケート調査を行うことが出来ます。会員登録は無料なので、まずは下記から会員登録を行ってみてください。

また、アンケートの作り方が分からない、という方は併せてこちらの記事でアンケート作成のコツについて解説しているので、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
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