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アンケートレポートの書き方完全ガイド|構成・テンプレート・まとめ方のコツ

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報告書作成

アンケート調査を実施した後、レポートとしてどうまとめればいいか悩む方は多いのではないでしょうか。

本記事では、アンケートレポートをわかりやすく作成するための基本構成・書き方・グラフの活用法を解説します。すぐに使えるサンプル例も紹介しているので、初めてレポートを作成する方から、より伝わる資料を作りたい方まで、ぜひ参考にしてください。
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アンケートレポートの目的

アンケートレポートの目的は、調査で得られたデータを適切に整理し、意思決定のための判断材料として関係者に提供することです。調査結果を一目で理解できるようにまとめることで、現状の把握や課題の発見、次のアクションに役立てることができます。

特にマーケティングや商品開発、サービス改善などにおいては、数値の傾向だけでなく、背景や調査の狙いを踏まえたレポート作成が重要です。アンケートレポートは単なる記録ではなく、調査の価値を伝え、行動につなげるための資料として位置づけられます。

アンケートの調査結果を報告するメリット

アンケートレポートを作成して共有することには、単なる情報整理を超えたさまざまなメリットがあります。調査によって得られたデータは、社内の意思決定や業務改善、ステークホルダーとの信頼構築に直結する貴重な資源です。特に、部門をまたいだプロジェクトや経営戦略の策定においては、共通の事実ベースを持つことが重要です。

ここでは、アンケートレポートがもたらす主な3つの効果を紹介します。

経営陣と現場の意思疎通に貢献

現場で行われたアンケート結果を経営層と共有することで、現場の声を“見える化”し、経営判断の精度を高めることができます。抽象的な印象論ではなく、数値や自由記述に基づいた具体的なデータがあれば、戦略立案やリソース配分の根拠として活用できるため、現場と経営陣の間にある認識のズレを解消する効果も期待できます。

組織やプロジェクトの課題の共有・解決につながる

アンケート結果は、チームやプロジェクトが抱える課題や改善点を客観的に把握する手段になります。報告書という形でまとめることで、メンバー間で事実を共有しやすくなり、感情ではなくデータに基づく建設的な議論が可能になります。結果として、課題への対応スピードが上がり、チームのパフォーマンス向上にもつながります。

社内外からの会社の評価向上につながる

顧客満足度調査や従業員満足度調査の結果を適切に活用・報告することで、企業としての姿勢や透明性が評価されやすくなります。社内では「声が反映されている」という信頼感につながり、社外に向けてはデータドリブンな組織としての印象を与えることができます。特に、報告内容を対外的な資料やIR活動に活用すれば、企業価値の向上にも寄与します。

アンケートレポート(調査報告書)とは

アンケートレポートとは、アンケート調査を通じて収集したデータをもとに、調査の概要・結果・考察をまとめた文書のことです。単なるデータの羅列ではなく、調査の目的や手法、分析の視点、得られた示唆までを一貫して記述する資料であり、読み手にとって「結果から何を読み取るべきか」が明確になることが求められます。

なお、「アンケートレポート」と「調査報告書」は同じ意味で使われることが多く、ビジネスシーンでは前者(レポート)、学術・行政分野では後者(報告書)と呼ばれる傾向があります。

アンケートレポートは記録としての役割も持つため、同様の調査を繰り返す際の比較資料や、過去の戦略を振り返る上でも有用です。わかりやすく正確に構成されたレポートは、企業の信頼性やデータ活用力を示す証拠資料としても活躍します。

アンケートを作成する際の流れ

アンケート調査を効果的に実施し、有意義な結果を得るためには、あらかじめ明確な手順に沿って準備を進めることが重要です。ここでは、アンケート作成から結果のまとめまでの基本的な流れを4つのステップに分けて紹介します。

1.アンケートの目的を決める

まず最初に行うべきは、アンケート調査の目的を明確にすることです。何を明らかにしたいのか、誰に向けた調査なのか、どのような意思決定につなげたいのかを定めておくことで、設問設計や分析方針もブレずに進めることができます。目的が曖昧なままだと、回答を得ても意味のある示唆が導きにくくなるため注意が必要です。

2.アンケート内容や手法を決める

目的に沿って、聞くべき内容や調査方法を具体化します。例えば、選択式か記述式か、どのような選択肢を用意するか、インターネット調査か対面かなど、設計次第で得られる情報の質や量が大きく変わります。調査対象者の属性や回答のしやすさにも配慮しながら、回収率や分析のしやすさも視野に入れて設計を進めましょう。

3.調査票を作成し実施する

アンケート内容が決まったら、実際に調査票を作成し、対象者に配信または配布します。調査票には、導入文・設問・選択肢・自由記述欄などを整えて、分かりやすく構成することが大切です。オンライン調査の場合は、回答画面の操作性やスマホ対応にも配慮することで、離脱防止にもつながります。

4.結果を集計・分析して報告書にまとめる

アンケートの回収が完了したら、集計・分析を行い、報告書としてまとめます。単純集計やクロス集計などを活用し、調査結果の傾向を読み解き、そこから得られた示唆や今後の提案などを報告書に整理します。この工程は、調査の成果を可視化し、関係者へ共有するための重要なステップです。
ここまでアンケート作成の流れを見てきて、「実際に設問を作るのは難しそう」と感じた方もいるのではないでしょうか。
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Q3
この商品を選んだ最大の理由は何ですか?
価格が手ごろだから
ブランドへの信頼
口コミ・レビュー
マイページに
自動連携されました
3つの入力から自動生成・連携完了

調査報告書とは

アンケートレポートで使える6つのグラフ活用法

アンケート結果を報告書や資料で共有する際、グラフを適切に活用することで情報の伝わりやすさや説得力が大きく向上します。数字だけでは伝わりにくい傾向や違いを視覚的に表現することで、読み手の理解を助け、報告の質を高めることができます。

ここでは、アンケート調査報告書でよく使われる6つのグラフと、その活用シーンをご紹介します。

グラフの種類によって、適した設問・データが異なります。以下の比較表を参考に、目的に合ったグラフを選びましょう。

グラフの種類 向いている場面・設問 注意点
🥧 円グラフ 構成比単一回答シェア比較
全体に占める割合を直感的に伝えたいとき。選択肢が3〜5項目に絞られる設問に最適。
項目数が6以上になると見づらい。複数回答や細かい比較には不向き。
📊 棒グラフ 複数選択肢の比較複数回答
選択肢ごとの数値を大小で比べたいとき。「認知経路」「利用頻度」などに汎用的。
項目が多すぎると視認性が下がる。全体の構成比を伝えるには円グラフの方が適している。
📶 積み上げ棒グラフ 属性別・層別比較評価スケール
年代・性別などの属性ごとに回答傾向を比べたいとき。5段階評価の分布表示に便利。
各セグメントの実数値が読み取りにくい。データラベルの表示で補完すること。
📈 折れ線グラフ 時系列・推移定点観測
月次・年次などの時間軸で変化を追いたいとき。スコアの上昇・下降トレンドを伝えるのに最適。
時系列データ以外には向かない。点の数が多すぎると読みにくい。
🕸 レーダーチャート 多項目の総合評価ブランド比較
複数軸のスコアを一覧で比べたいとき。自社と競合の強み・弱みの可視化に有効。
軸が6以上になると煩雑。数値の定量比較には棒グラフの方が正確に伝わる。
🔵 散布図 2変数の相関分析パターン発見
「広告費と売上」など2つの数値の関係性を探りたいとき。単純集計では見えない傾向を発見できる。
相関は因果を意味しない点に注意。データ数が少ないと信頼性が低くなる。

円グラフ

円グラフは、全体を100%としたときの各項目の構成比を視覚的に示すグラフです。構成比を直感的に伝えたいときに最適で、回答が少数カテゴリ(例:3〜5項目)に絞られている場合に特に有効です。

たとえば、マーケットシェアや予算配分、利用チャネルの内訳など、全体に対する割合やバランス感を一目で把握したい場面に適しています。色分けすれば各項目の違いも明確に表現でき、視覚的に訴求力のある資料を作成できます。

一方で、項目数が多くなると見づらくなり、細かい比較や複数設問の分析には不向きです。その場合は、棒グラフなど別のグラフ形式を検討するとよいでしょう。
サンプル

商品の購入チャネル内訳

n=500 単一回答

EC42%、実店舗28%、SNS18%、その他12%
EC・ネット通販42%
実店舗28%
SNS・インフルエンサー経由18%
その他12%
EC・ネット通販が最多で4割超。実店舗との差は14ptあり、オンライン購買へのシフトが明確に見られる。

出典:○○に関するアンケート調査(20XX年)

棒グラフ(縦棒・横棒)

棒グラフは、選択肢ごとの数値や割合を棒の長さで比較できる、最も基本的で汎用性の高いグラフです。「商品の認知経路」「利用頻度」など、複数の選択肢を比較する設問に適しており、単純集計にもクロス集計にも活用できます。

ただし、項目数が多すぎると視認性が下がるほか、構成比の全体感を伝えるにはやや不向きな場合もあります。伝えたい内容に応じて、円グラフなど他の形式と使い分けるのが効果的です。
サンプル

商品の認知経路(複数回答)

n=500 複数回答

SNS広告が最多で4割近く(38%)を占め、次いで友人・知人の紹介(27%)と続く。デジタル経路での認知が全体の過半数を超えており、オンライン施策の強化が有効と示唆される。

出典:○○に関するアンケート調査(20XX年)

積み上げ棒グラフ

積み上げ棒グラフは、複数のカテゴリや選択肢を1つの棒に積み重ねて表示することで、全体の構成比と内訳の両方を視覚的に把握できるグラフです。各要素を帯状に並べることで、全体像を保ちながら部分ごとの違いを比較することができます。

たとえば、「年代別の評価傾向」や「属性別の意見分布」など、複数の層や設問における回答傾向を比較・分析する場面に適しています。「あてはまる」「ややあてはまる」などの評価を項目ごとに並べて見せることで、傾向を一目で捉えやすくなります。
サンプル

「この商品はニーズに合っていますか」年代別の評価傾向

n=500 単一回答

あてはまる
ややあてはまる
どちらでもない
あまりあてはまらない
あてはまらない
20代・30代では「あてはまる」「ややあてはまる」の合計が6割以上と高く、40代以降で否定的な回答が増加する傾向が見られる。若年層を主なターゲットとした訴求が有効と考えられる。

出典:○○に関するアンケート調査(20XX年)

折れ線グラフ

時間軸に沿った変化や推移を表現する際に有効です。たとえば、月別の満足度スコア、年間の認知度推移など、定点観測の結果を可視化するのに最適です。傾向の上昇・下降を明確に伝えたいときに活躍します。
サンプル

顧客満足度スコアの月別推移

n=各月100〜150 定点調査(5段階評価を100点換算)

自社サービス
業界平均
自社サービスの満足度は年間を通じて上昇傾向(62→88点)。業界平均との差は1月時点の2ptから12月には20ptへ拡大しており、施策の継続的な効果が示されている。

出典:○○に関するアンケート調査(20XX年)

レーダーチャート

レーダーチャートは、複数の評価項目を放射状に配置し、それぞれの数値を結ぶことで多角形を形成するグラフです。各項目のスコアや特徴を視覚的に比較できるため、全体のバランスや強み・弱みを一目で把握できるのが特徴です。

たとえば、製品やサービスに対する評価を「やわらかい」「明るい」「高級感がある」などの印象項目で可視化すれば、ブランドイメージや訴求力の傾向を直感的に把握することができます。また、複数ブランドや競合製品を同じ軸上で比較することで、優位性や改善ポイントが明確になります。

項目数が多すぎると図が煩雑になり、個々の違いが分かりにくくなる点には注意が必要です。また、自由回答のような非定量データには不向きなため、明確なスコア評価がある設問で活用しましょう。
サンプル

ブランドイメージの印象評価(競合比較)

n=500 各項目5段階評価を100点換算

自社ブランド
競合ブランド
自社ブランドは「やわらかい」「明るい」「親しみやすい」で競合を上回り、親近感訴求に強みを持つ。一方「高級感がある」「革新的」は競合に劣るため、ブランドの高級・先進イメージの強化が今後の課題といえる。

出典:○○に関するアンケート調査(20XX年)

散布図

散布図は、2つの変数の関係性を座標上にプロットすることで、相関関係やデータの分布傾向を視覚的に把握できるグラフです。各データポイントを点で示すため、数値のばらつきや密集度、傾向の有無が直感的に読み取れます。

たとえば、「広告費と売上」「サービスの価格と満足度」など、“Aが増えるとBも増えるか?”といった関係性を探る調査に適しています。単純集計やクロス集計では見えにくい相関やパターンを見出したいときに力を発揮します。

一方で、データポイントが多すぎると視認性が低下しやすく、外れ値の影響を受けやすい点には注意が必要です。また、見た目で相関がありそうに見えても因果関係とは限らないため、結果の解釈には慎重さも求められます。
サンプル

広告費と売上の関係性

n=24社 各社の月次データ

各社データ
回帰直線
広告費と売上の間には正の相関関係が見られる(r≈0.92)。広告費が増えるほど売上も増加する傾向があり、特に50万円以上の投資で売上の伸びが顕著になっている。

出典:○○に関するアンケート調査(20XX年)

アンケートレポート作成のポイント

アンケートレポートは、調査結果を正確に伝えるだけでなく、読み手が理解しやすく行動につなげやすい構成にすることが重要です。ただデータを並べるだけではなく、全体の流れや見せ方に工夫を加えることで、説得力のあるアウトプットになります。

ここでは、レポート作成時に押さえておきたい基本のポイントを紹介します。
1
目的を決める
何を明らかにしたいか、誰に向けた調査かを明確化する
2
内容・手法を決める
選択式か記述式か、調査方法・対象者・設問数を設計する
3
調査票を作成・実施
設問・選択肢を整え、対象者へ配信。スマホ対応にも配慮する
4
集計・分析してレポート化
単純・クロス集計で傾向を読み解き、示唆と提案をまとめる

「どのような目的で」「誰に」向けたレポートなのかを意識する

アンケートレポート作成において最初に明確にしておくことは、「どのような目的で」「誰に」向けて作成するのかです。主な公開先を大きく2つに分けると、社内(上司、役員など)か社外(取引先、一般消費者など)になります。

誰が見てもわかりやすいこと、提出期限を守ることは共通の大前提ですが、社内向けと社外向けでは重視するポイントが若干異なります。

社内向けレポートは、業務で忙しい中確認してもらうため、簡潔かつ重要事項がわかりやすくまとまっていることが求められます。グラフを使って視覚的に理解できるようにしたり、重要箇所を目立たせたりする工夫が効果的です。

社外向けレポートは、レイアウトを工夫し、空白やグラフを効果的に用いて「見栄えの美しさ」にこだわることが重要です。自社商品のイメージにあった色合いやデザインにしたり、競合商品と比較する際は自社を目立たせたりすることで、直感的な理解につながります。

私見を排除して作成する

調査報告書は、事実(データ)に基づいた客観的な記述が原則です。
分析者の印象や主観的な解釈をそのまま記載してしまうと、読み手の誤解や不信を招く恐れがあります。

特に示唆や解釈を述べる場面では、「〜という傾向が見られた」「〜と回答した人が多かった」というように、根拠となるデータを添えて書くことが大切です。報告書の信頼性を保つためにも、私見は極力排除し、客観的表現を心がけましょう。

要約は必ず載せる

調査報告書では、冒頭に要約(サマリー)を設けることが非常に重要です。
要約を読むことで、読み手は全体像を把握しやすくなり、その後の詳細な内容への理解もスムーズに進みます。特に報告内容が多岐にわたる場合、冒頭に「結論」や「要点」がまとまっていることで、読み手のストレスを軽減できます。

構成としては、「タイトル」→「要約」→「詳細」の3段構造がおすすめです。
内容によっては報告書が何十ページにも及ぶことがあり、最後まで読まなければ結果がつかめない資料では、読み手に負担をかけてしまいます。“まず結果を知りたい”という読み手の視点を考えれば、要約は欠かせない要素です。

要約には以下のような内容を簡潔に盛り込みましょう。
・調査の目的
・対象や手法の簡単な説明
・主な結果・傾向
・特に注目すべき示唆や結論

このように、調査の全体像 → 詳細なデータへとズームインしていく構成にすることで、論理的かつ読みやすい報告書が実現します。

所感は調査結果と分けて記載する

所感とは、調査結果に対する担当者の意見や今後の示唆・改善提案などをまとめた部分です。データ分析を踏まえて感じたことや、現場での仮説・アイディアを言語化することで、報告書の付加価値を高める役割を果たします。

ただし、所感は調査結果(要約や詳細情報)と混在させず、必ず明確に分けて記載することが重要です。事実と意見が混ざってしまうと、読み手がどこまでを客観的なデータとみなすべきか判断しづらくなり、報告書全体の信頼性が損なわれるおそれがあります。

一般的には、本文の最後に「所感」「考察」「補足コメント」といった項目を設けて記載すると自然な構成になります。
また、所感の内容は必ず調査テーマと一貫性を保ち、事実に基づいた視点で記述することが大切です。単なる感想ではなく、「この結果からどんな示唆が得られるか」「どのような打ち手につながるか」といった前向きな考察を添えることで、より実用的な報告書に仕上がります。

アンケートレポートの構成・項目

アンケートレポートは、調査の目的や背景、方法、結果を的確に伝えるための重要な資料です。読み手が内容を正しく理解し、必要な判断や行動につなげられるよう、構成を整え、情報を過不足なくわかりやすく整理することが求められます。

ここでは、アンケートレポートに盛り込むべき主な構成要素と、それぞれの書き方のポイントについて解説します。

1.レポートのタイトル

タイトルは、レポート全体の印象を左右する重要な要素です。一目で内容がわかるよう、簡潔で具体的な表現を心がけましょう。
社内向けであれば「〇〇に関する実態調査報告書」など端的なタイトルが適しています。外部向けの場合は、「〜の○割が購入を検討」といった数値を含めるなど、読み手の関心を引く工夫を加えると効果的です。

2.調査の背景・目的

報告書の冒頭に、何に対する調査結果なのか「アンケート調査の背景や目的」を簡潔に記載しましょう。背景情報を記載することで、調査の重要性と、その結果がどのように活用されるのかを誰でも理解することができます。
下記は一例です。
『当社の強みである○○部門について新ターゲット層の獲得を推進したいという背景があり、△△を対象に□□を明らかにし、今後の新領域展開への示唆を得ることを目的としています。』

3.調査の概要

報告書の冒頭には調査方法や対象者、調査項目、調査期間など調査概要を記載します。
下記は一例です。

調査名:○○実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:20XX年XX月XX日(●)~20XX年XX月XX日(●)
対象者:20~69歳/既婚女性/全国
回収数:1,000サンプル

4.調査の回収状況

アンケートの配布数、回収数、そして回収率といった具体的な数値を明記します。例えば、「対象者500名に対しアンケートを配布し、450件の回答を得ました。回収率は90%です」のように記述することで、調査結果の信頼性や代表性を示すことができます。もし回答に偏りが見られる場合は、その理由や結果解釈への影響についても触れておくとよいでしょう。

5.調査結果の概要

調査報告書の内容量が多くなる場合、概要(要約)を記載します。詳細の前に、概要を読むだけでおおよその調査結果がわかることが理想です。ただし、概要部分が多くなってしまっては本末転倒なので、読み手が知りたいポイントを押さえて、200字程度に収めることを意識して作成しましょう。全体像をつかむために、必要に応じて主要なデータやグラフなどの使用して工夫しましょう。

6.調査結果の詳細

調査結果の詳細は、概要で記載した内容をより深堀したものを記載する重要な部分です。
概要と齟齬がないように作成することはもちろん、テキストだけではなく、表やグラフなどを活用して数値データを視覚的に理解できるようにわかりやすく作成しましょう。読みやすさを重視するため、シンプルな文章や見出しを意識するとより良いです。

7.調査結果に対しての所感

所感では、調査結果の活用方法や、結果に対しての意見、今後の方向性についてを述べます
上述したように、報告書は今後の意思決定における基本的な資料になり得るため、事実に基づいた自分の意見を具体的に述べることが重要です。また、事実とはっきり分けて書くことがわかりやすい報告書を作成するポイントになります。

 (3502)

アンケートレポートのサンプル

アンケートレポートの作成にあたっては、構成や表現に悩むことも多いでしょう。ここでは、実際のレポート作成の参考となるサンプルを2つ紹介します。調査の趣旨・方法・結果の要約から所感まで、一連の流れを把握できる実例を通じて、効果的なレポート作成のヒントを得てください。

アンケートレポートの例1

20XX年XX月XX日

△△部△△課 ○○部長 殿

△△部△△課 ○○○○

消費者の購買意識・ニーズに関する調査レポート

標記の件について調査を行いましたので、下記の通りご報告いたします。

調査の趣旨

新商品・サービスの開発および市場参入判断の基礎資料とするため、ターゲット層における消費者ニーズ・購買意識の実態を把握することを目的として本調査を実施しました。モニターパネルを活用することで、既存顧客に限定されない幅広い消費者の意識・行動を定量的に捉えることを目指しています。

調査方法
期間20XX年XX月XX日(X)〜 20XX年XX月XX日(X)
対象調査モニター(○○〜○○歳 / 男女 / 全国)
方法インターネット調査(モニターパネル使用)
有効回答数○○○件
調査結果概要
対象カテゴリへの関心度は全体の約7割と高く、特に30〜40代での購入経験・検討意向が顕著でした。購買決定において「品質・効果への信頼性」「価格の手ごろさ」を重視する回答が上位を占め、口コミや公式サイトの情報が購入判断に大きく影響していることも確認されました。一方で、情報収集の手間や選択肢の多さを「負担」と感じる層も一定数存在し、わかりやすい情報提供の重要性が示されました。
調査詳細
  • カテゴリへの関心・認知関心度の高さ、関連商品・ブランドの認知状況など
  • 購買経験・利用頻度過去の購入有無、購入頻度、主な利用シーンなど
  • 購買決定要因重視するポイント、情報収集手段、比較検討のプロセスなど
  • ニーズ・不満点現在の選択肢に対する不満、求める機能・価値・改善点など
  • 価格感度・支出意向許容できる価格帯、今後の支出増減意向など
所感
本調査の結果から、対象カテゴリに対する潜在的な需要は十分に存在することが確認できました。ただし、消費者の信頼獲得が購買行動に直結するため、品質訴求と情報発信の強化が参入にあたっての重要課題となります。価格設定においても競合との差別化を意識しながら、ターゲット層の支出意向に合わせた戦略的なプラン検討が必要と考えます。

以上

アンケートレポートの例2(新商品の浸透度について)

20XX年XX月XX日

△△部△△課 ○○部長 殿

△△部△△課 ○○○○

新商品「□□」の売上状況に関する調査レポート

標記の件について調査を行いましたので、下記の通りご報告いたします。

調査概要
調査目的新商品「□□」の市場での浸透状況や利用実態の確認
調査期間20XX年XX月XX日(X)〜 XX日(X)
調査方法実際の購買データによるPOS分析
調査対象者新商品を購入した顧客
調査結果の要約
新たに販売された「□□」がどのくらいユーザーに受け入れられているか、競合他社の売上状況や自社の他商品との比較も含めて現状を把握するために調査しました。売上が上がっている店舗がある一方、伸び悩んでいる店舗もあり、店舗に合った対策を検討することが必要です。
調査結果
  • 新商品の販売状況よく売れる時間帯、売上が伸びている店舗、販売価格帯、リピーターの有無
  • シェアの比較競合他社の売上との比較、自社の他商品との比較
  • 店舗別の売上店舗別の売上実績、各店舗での新商品販売への取り組み、売上が伸びている店舗の施策
所感
売上が伸び悩んでいる店舗がある一方で、順調に売上を伸ばしている店舗があることから、売れる商品であることはわかりました。なぜ伸びているのかをさらに分析を進め、立地や客層を考えたキャンペーンや売り場構成、セット販売などの施策の見直しを図り、今後の対策を立てることが必要だと考えられます。

以上

アンケートレポートについてよくある質問

アンケートレポートを作成する際には、ページ数やフォント選び、レイアウトの工夫など、形式面での疑問が生じやすいものです。ここでは、伝わりやすく、読みやすい調査報告書を作るために押さえておきたい、よくある質問とその回答をご紹介します。
Qアンケートレポートと調査報告書の違いは?
実質的には同じものを指します。「レポート」はビジネス・マーケティング分野でよく使われる呼び方で、「調査報告書」は行政・学術分野で使われることが多い傾向があります。内容や構成に大きな違いはありません。
Qアンケートレポートはどのくらいのボリュームで作成するべき?
要点を簡潔にまとめ、1〜2分で読める分量を意識するのが基本です。社内用であればA4・1〜2ページ、社外提出や意思決定用なら5〜10ページ程度が目安です。
重要なのはページ数よりも「必要な情報が整理されていて、すぐに理解できるか」です。
Qフォントや文字サイズは何が良い?
読みやすさを重視するなら、本文には明朝体やメイリオ、見出しにはゴシック体を使うのが一般的です。文字サイズは本文で11〜12pt、見出しで14pt前後が推奨されます。フォントとサイズを統一しつつ、強調したい箇所にだけ変化をつけると、視線誘導もしやすくなります。
Qアンケートレポートはどんな構成にすればいい?
基本的には「①タイトル → ②調査の背景・目的 → ③調査概要 → ④結果の要約 → ⑤結果の詳細 → ⑥所感・考察」の順が一般的です。読み手が冒頭の要約だけで概要をつかめるようにしておくと、より読まれやすいレポートになります。
Qアンケートレポートのテンプレートはどこで入手できますか?
WordやExcelで使えるテンプレートは、Microsoft Officeの公式サイトや各種ビジネス資料サイトで無料配布されています。ただし、汎用テンプレートは調査目的や設問構成に合わせた編集が必要です。
Surveroidでは、アンケートの実施から集計・グラフ出力までを一括で行えるため、テンプレートをゼロから用意する手間を省くことができます。
QExcelやPowerPointでアンケートレポートを作成する方法は?
Excelでは、集計データをもとにグラフを挿入し、シートごとに「概要」「詳細」「所感」を分けて構成するのが一般的です。PowerPointの場合は、1スライド1メッセージを意識し、グラフ+コメントをセットで配置するとわかりやすいレポートになります。
いずれの場合も、グラフの種類と設問の特性を合わせることが重要です。詳しくは本記事の「グラフ活用法」セクションを参考にしてください。
Qレポートに使うグラフは何種類が適切ですか?
1つのレポートで使うグラフは2〜3種類に絞るのが読みやすさの観点から推奨されます。グラフを増やしすぎると、読み手の視点が分散し、重要なポイントが伝わりにくくなります。
基本は「円グラフ(構成比)+棒グラフ(比較)」の組み合わせが汎用的です。時系列データがある場合は折れ線グラフを追加し、必要に応じてレーダーチャートや散布図を補足として使う構成が効果的です。

まとめ

アンケートレポートを作成する際は、「誰に」「どんな目的で」公開するかを軸に構成を決めることが最初のステップです。事実に基づいた客観的な内容を、誰が見てもわかりやすくまとめることを心がけてください。

特に以下の4点を意識すると、伝わりやすいアンケートレポートに仕上がります。

・目的とターゲットを明確にする
・私見を排除し、データに基づいて記述する
・冒頭に要約(サマリー)を必ず入れる
・所感は調査結果と分けて記載する

また、セルフ型リサーチサービスのSurveroid(サーベロイド)でアンケートを実施すると、回収データの集計はもちろん、オプションとしてグラフ出力機能も付属しています。アンケートレポートの作成作業をサポートするツールとしても活用いただけます。

伝わるアンケートレポート 作成チェックリスト

  • 目的とターゲットを明確にした
    「誰に」「何のために」届けるレポートかを定義している
  • 私見を排除し、データに基づいて記述した
    「〜という傾向が見られた」など根拠を添えた客観的な表現になっている
  • 冒頭に要約(サマリー)を入れた
    調査目的・主な結果・注目すべき示唆を200字程度でまとめている
  • 所感は調査結果と分けて記載した
    事実セクションと意見・提案セクションが明確に分離されている
  • グラフを適切に使い分けた
    構成比→円グラフ、比較→棒グラフ、推移→折れ線グラフで使い分けている
  • 読み手が1〜2分で全体像をつかめる構成になっている
    タイトル→要約→詳細の3段構造で整理されている

※ このチェックリストはアンケートレポート提出前の最終確認としてご活用ください。

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