アンケート結果報告書の書き方とは?伝わるまとめ方と作成ポイントを解説

22 2025.06

報告書作成

目次

アンケート結果を効果的に活用するには、わかりやすい報告書としてまとめ、意思決定に役立てることが重要です。
本記事では、調査結果をわかりやすく伝えるための6つの具体的なまとめ方を解説します。調査データを読み手に伝えるためのポイントや、作成の際に役立つ報告書例も具体的にご紹介しますので、これからレポートを作成する方はぜひ参考にしてください。
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アンケート結果報告書の目的

アンケート結果報告書の目的は、調査で得られたデータを適切に整理し、意思決定のための判断材料として関係者に提供することです。調査結果を一目で理解できるようにまとめることで、現状の把握や課題の発見、次のアクションに役立てることができます。

特にマーケティングや商品開発、サービス改善などにおいては、数値の傾向だけでなく、背景や調査の狙いを踏まえた報告が重要です。報告書は、単なる記録ではなく、調査の価値を伝え、行動につなげるための資料として位置づけられます。

アンケートの調査結果を報告するメリット

アンケートの調査結果を報告書としてまとめて共有することには、単なる情報整理を超えたさまざまなメリットがあります。調査によって得られたデータは、社内の意思決定や業務改善、ステークホルダーとの信頼構築に直結する貴重な資源です。特に、部門をまたいだプロジェクトや経営戦略の策定においては、共通の事実ベースを持つことが重要です。

ここでは、アンケート結果の報告がもたらす主な3つの効果を紹介します。

経営陣と現場の意思疎通に貢献

現場で行われたアンケート結果を経営層と共有することで、現場の声を“見える化”し、経営判断の精度を高めることができます。抽象的な印象論ではなく、数値や自由記述に基づいた具体的なデータがあれば、戦略立案やリソース配分の根拠として活用できるため、現場と経営陣の間にある認識のズレを解消する効果も期待できます。

組織やプロジェクトの課題の共有・解決につながる

アンケート結果は、チームやプロジェクトが抱える課題や改善点を客観的に把握する手段になります。報告書という形でまとめることで、メンバー間で事実を共有しやすくなり、感情ではなくデータに基づく建設的な議論が可能になります。結果として、課題への対応スピードが上がり、チームのパフォーマンス向上にもつながります。

社内外からの会社の評価向上につながる

顧客満足度調査や従業員満足度調査の結果を適切に活用・報告することで、企業としての姿勢や透明性が評価されやすくなります。社内では「声が反映されている」という信頼感につながり、社外に向けてはデータドリブンな組織としての印象を与えることができます。特に、報告内容を対外的な資料やIR活動に活用すれば、企業価値の向上にも寄与します。

調査報告書とは

調査報告書とは、アンケートやインタビュー、観察調査などを通じて収集したデータをもとに、調査の概要・結果・考察をまとめた文書のことを指します。単なるデータの羅列ではなく、調査の目的や手法、分析の視点、得られた示唆までを一貫して記述する資料であり、読み手にとって“結果から何を読み取るべきか”が明確になることが求められます。

特にアンケート調査においては、調査票に基づいて得られた回答を集計・分析し、分かりやすい表現やグラフで可視化した上で報告書にまとめることで、社内外の関係者がデータをもとに判断・議論できるようになります。

また、調査報告書は記録としての役割も持つため、同様の調査を繰り返す際の比較資料や、過去の戦略を振り返る上でも有用です。わかりやすく正確に構成された報告書は、企業の信頼性やデータ活用力を示す証拠資料としても活躍します。

アンケートを作成する際の流れ

アンケート調査を効果的に実施し、有意義な結果を得るためには、あらかじめ明確な手順に沿って準備を進めることが重要です。ここでは、アンケート作成から結果のまとめまでの基本的な流れを4つのステップに分けて紹介します。

1.アンケートの目的を決める

まず最初に行うべきは、アンケート調査の目的を明確にすることです。何を明らかにしたいのか、誰に向けた調査なのか、どのような意思決定につなげたいのかを定めておくことで、設問設計や分析方針もブレずに進めることができます。目的が曖昧なままだと、回答を得ても意味のある示唆が導きにくくなるため注意が必要です。

2.アンケート内容や手法を決める

目的に沿って、聞くべき内容や調査方法を具体化します。例えば、選択式か記述式か、どのような選択肢を用意するか、インターネット調査か対面かなど、設計次第で得られる情報の質や量が大きく変わります。調査対象者の属性や回答のしやすさにも配慮しながら、回収率や分析のしやすさも視野に入れて設計を進めましょう。

3.調査票を作成し実施する

アンケート内容が決まったら、実際に調査票を作成し、対象者に配信または配布します。調査票には、導入文・設問・選択肢・自由記述欄などを整えて、分かりやすく構成することが大切です。オンライン調査の場合は、回答画面の操作性やスマホ対応にも配慮することで、離脱防止にもつながります。

4.結果を集計・分析して報告書にまとめる

アンケートの回収が完了したら、集計・分析を行い、報告書としてまとめます。単純集計やクロス集計などを活用し、調査結果の傾向を読み解き、そこから得られた示唆や今後の提案などを報告書に整理します。この工程は、調査の成果を可視化し、関係者へ共有するための重要なステップです。
調査報告書とは

アンケート結果を伝える6つのグラフ活用法

アンケート結果を報告書や資料で共有する際、グラフを適切に活用することで情報の伝わりやすさや説得力が大きく向上します。数字だけでは伝わりにくい傾向や違いを視覚的に表現することで、読み手の理解を助け、報告の質を高めることができます。

ここでは、アンケート調査報告書でよく使われる6つのグラフと、その活用シーンをご紹介します。

円グラフ

円グラフは、全体を100%としたときの各項目の構成比を視覚的に示すグラフです。構成比を直感的に伝えたいときに最適で、回答が少数カテゴリ(例:3〜5項目)に絞られている場合に特に有効です。

たとえば、マーケットシェアや予算配分、利用チャネルの内訳など、全体に対する割合やバランス感を一目で把握したい場面に適しています。色分けすれば各項目の違いも明確に表現でき、視覚的に訴求力のある資料を作成できます。

一方で、項目数が多くなると見づらくなり、細かい比較や複数設問の分析には不向きです。その場合は、棒グラフなど別のグラフ形式を検討するとよいでしょう。

棒グラフ(縦棒・横棒)

棒グラフは、選択肢ごとの数値や割合を棒の長さで比較できる、最も基本的で汎用性の高いグラフです。「商品の認知経路」「利用頻度」など、複数の選択肢を比較する設問に適しており、単純集計にもクロス集計にも活用できます。

ただし、項目数が多すぎると視認性が下がるほか、構成比の全体感を伝えるにはやや不向きな場合もあります。伝えたい内容に応じて、円グラフなど他の形式と使い分けるのが効果的です。

積み上げ棒グラフ

積み上げ棒グラフは、複数のカテゴリや選択肢を1つの棒に積み重ねて表示することで、全体の構成比と内訳の両方を視覚的に把握できるグラフです。各要素を帯状に並べることで、全体像を保ちながら部分ごとの違いを比較することができます。

たとえば、「年代別の評価傾向」や「属性別の意見分布」など、複数の層や設問における回答傾向を比較・分析する場面に適しています。「あてはまる」「ややあてはまる」などの評価を項目ごとに並べて見せることで、傾向を一目で捉えやすくなります。

折れ線グラフ

時間軸に沿った変化や推移を表現する際に有効です。たとえば、月別の満足度スコア、年間の認知度推移など、定点観測の結果を可視化するのに最適です。傾向の上昇・下降を明確に伝えたいときに活躍します。

レーダーチャート

レーダーチャートは、複数の評価項目を放射状に配置し、それぞれの数値を結ぶことで多角形を形成するグラフです。各項目のスコアや特徴を視覚的に比較できるため、全体のバランスや強み・弱みを一目で把握できるのが特徴です。

たとえば、製品やサービスに対する評価を「やわらかい」「明るい」「高級感がある」などの印象項目で可視化すれば、ブランドイメージや訴求力の傾向を直感的に把握することができます。また、複数ブランドや競合製品を同じ軸上で比較することで、優位性や改善ポイントが明確になります。

項目数が多すぎると図が煩雑になり、個々の違いが分かりにくくなる点には注意が必要です。また、自由回答のような非定量データには不向きなため、明確なスコア評価がある設問で活用しましょう。

散布図

散布図は、2つの変数の関係性を座標上にプロットすることで、相関関係やデータの分布傾向を視覚的に把握できるグラフです。各データポイントを点で示すため、数値のばらつきや密集度、傾向の有無が直感的に読み取れます。

たとえば、「広告費と売上」「サービスの価格と満足度」など、“Aが増えるとBも増えるか?”といった関係性を探る調査に適しています。単純集計やクロス集計では見えにくい相関やパターンを見出したいときに力を発揮します。

一方で、データポイントが多すぎると視認性が低下しやすく、外れ値の影響を受けやすい点には注意が必要です。また、見た目で相関がありそうに見えても因果関係とは限らないため、結果の解釈には慎重さも求められます。
調査報告書作成のポイント

調査報告書作成のポイント

調査報告書は、調査結果を正確に伝えるだけでなく、読み手が理解しやすく行動につなげやすい構成にすることが重要です。ただデータを並べるだけではなく、全体の流れや見せ方に工夫を加えることで、説得力のあるアウトプットになります。

ここでは、報告書作成時に押さえておきたい基本のポイントを紹介します。

「どのような目的で」「誰に」対しての報告書なのかの目的とターゲットを意識する

報告書の作成において最初に明確にしておくことは、「どのような目的で」「誰に」向けて作成するのかです。
主な公開先を大きく2つに分けると、社内(上司、役員など)か社外(取引先、一般消費者など)になります。
誰が見てもわかりやすいものであることや提出期限を守ることは、公開先が違ってももちろん大切なポイントとなりますが、社内か社外で重視するポイントが僅かに異なります。

社内に報告書を提出するときは、日々の業務で忙しい中確認してもらう必要があるため、簡潔かつ重要事項がわかりやすくまとまっていることが求められます。ぱっと見た時に視覚的に理解できるようにグラフを用いたり、重要な箇所にマークをするなど見て欲しい箇所を目立たせると良いでしょう。
また、社外向けの報告書は、レイアウトを工夫し、空白やグラフを効果的に用いて「見栄えの美しさ」にこだわることが重要です。自社商品をアピールしたい場合は商品のイメージにあった色合いやデザインにしたり、競合商品と比較をする際は自社商品を目立たせたりするなどの工夫をすると直感的理解に繋がるでしょう。

私見を排除して作成する

調査報告書は、事実(データ)に基づいた客観的な記述が原則です。
分析者の印象や主観的な解釈をそのまま記載してしまうと、読み手の誤解や不信を招く恐れがあります。

特に示唆や解釈を述べる場面では、「〜という傾向が見られた」「〜と回答した人が多かった」というように、根拠となるデータを添えて書くことが大切です。報告書の信頼性を保つためにも、私見は極力排除し、客観的表現を心がけましょう。

要約は必ず載せる

調査報告書では、冒頭に要約(サマリー)を設けることが非常に重要です。
要約を読むことで、読み手は全体像を把握しやすくなり、その後の詳細な内容への理解もスムーズに進みます。特に報告内容が多岐にわたる場合、冒頭に「結論」や「要点」がまとまっていることで、読み手のストレスを軽減できます。

構成としては、「タイトル」→「要約」→「詳細」の3段構造がおすすめです。
内容によっては報告書が何十ページにも及ぶことがあり、最後まで読まなければ結果がつかめない資料では、読み手に負担をかけてしまいます。“まず結果を知りたい”という読み手の視点を考えれば、要約は欠かせない要素です。

要約には以下のような内容を簡潔に盛り込みましょう。
・調査の目的
・対象や手法の簡単な説明
・主な結果・傾向
・特に注目すべき示唆や結論

このように、調査の全体像 → 詳細なデータへとズームインしていく構成にすることで、論理的かつ読みやすい報告書が実現します。

所感は調査結果と分けて記載する

所感とは、調査結果に対する担当者の意見や今後の示唆・改善提案などをまとめた部分です。データ分析を踏まえて感じたことや、現場での仮説・アイディアを言語化することで、報告書の付加価値を高める役割を果たします。

ただし、所感は調査結果(要約や詳細情報)と混在させず、必ず明確に分けて記載することが重要です。事実と意見が混ざってしまうと、読み手がどこまでを客観的なデータとみなすべきか判断しづらくなり、報告書全体の信頼性が損なわれるおそれがあります。

一般的には、本文の最後に「所感」「考察」「補足コメント」といった項目を設けて記載すると自然な構成になります。
また、所感の内容は必ず調査テーマと一貫性を保ち、事実に基づいた視点で記述することが大切です。単なる感想ではなく、「この結果からどんな示唆が得られるか」「どのような打ち手につながるか」といった前向きな考察を添えることで、より実用的な報告書に仕上がります。

調査報告書の項目

調査報告書は、調査の目的や背景、方法、結果を的確に伝えるための重要な資料です。読み手が内容を正しく理解し、必要な判断や行動につなげられるように、構成を整え、情報を過不足なくわかりやすく整理することが求められます。
ここでは、調査報告書に盛り込むべき主な構成要素と、それぞれの書き方のポイントについて解説します。

1.報告書のタイトル

タイトルは、報告書全体の印象を左右する重要な要素です。一目で内容がわかるよう、簡潔で具体的な表現を心がけましょう。
社内向けであれば「〇〇に関する実態調査報告書」など端的なタイトルが適しています。外部向けの場合は、「〜の○割が購入を検討」といった数値を含めるなど、読み手の関心を引く工夫を加えると効果的です。

2.調査の背景・目的

報告書の冒頭に、何に対する調査結果なのか「アンケート調査の背景や目的」を簡潔に記載しましょう。背景情報を記載することで、調査の重要性と、その結果がどのように活用されるのかを誰でも理解することができます。
下記は一例です。
『当社の強みである○○部門について新ターゲット層の獲得を推進したいという背景があり、△△を対象に□□を明らかにし、今後の新領域展開への示唆を得ることを目的としています。』

3.調査の概要

報告書の冒頭には調査方法や対象者、調査項目、調査期間など調査概要を記載します。
下記は一例です。

調査名:○○実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年1月21日(金)~2022年1月24日(月)
対象者:20~69歳/既婚女性/全国
回収数:1,000サンプル

4.調査の回収状況

アンケートの配布数、回収数、そして回収率といった具体的な数値を明記します。例えば、「対象者500名に対しアンケートを配布し、450件の回答を得ました。回収率は90%です」のように記述することで、調査結果の信頼性や代表性を示すことができます。もし回答に偏りが見られる場合は、その理由や結果解釈への影響についても触れておくとよいでしょう。

5.調査結果の概要

調査報告書の内容量が多くなる場合、概要(要約)を記載します。詳細の前に、概要を読むだけでおおよその調査結果がわかることが理想です。ただし、概要部分が多くなってしまっては本末転倒なので、読み手が知りたいポイントを押さえて、200字程度に収めることを意識して作成しましょう。全体像をつかむために、必要に応じて主要なデータやグラフなどの使用して工夫しましょう。

6.調査結果の詳細

調査結果の詳細は、概要で記載した内容をより深堀したものを記載する重要な部分です。
概要と齟齬がないように作成することはもちろん、テキストだけではなく、表やグラフなどを活用して数値データを視覚的に理解できるようにわかりやすく作成しましょう。読みやすさを重視するため、シンプルな文章や見出しを意識するとより良いです。

7.調査結果に対しての所感

所感では、調査結果の活用方法や、結果に対しての意見、今後の方向性についてを述べます
上述したように、報告書は今後の意思決定における基本的な資料になり得るため、事実に基づいた自分の意見を具体的に述べることが重要です。また、事実とはっきり分けて書くことがわかりやすい報告書を作成するポイントになります。

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調査報告書のサンプル

調査報告書の作成にあたっては、構成や表現に悩むことも多いでしょう。ここでは、実際の報告書作成の参考となるサンプルを2つ紹介します。調査の趣旨や方法、結果の要約から所感まで一連の流れを把握できる実例を通じて、効果的な報告書作成のヒントを得ることができます。

調査報告書の例1(オンライン消費について)

2022年1月27日
△△部△△課○○部長(宛名)
△△部△△課○○○○(差出人)

オンライン消費に関する調査報告書

標記の件について調査を行いましたので、下記の通りご報告いたします。

調査の趣旨
新型コロナウイルスの感染拡大により外出自粛が要請され、百貨店等の実店舗に影響が及んでいる中、オンラインでの購買活動について消費者の行動に影響が出たのか、ネットショッピング事情に関して調査を実施しました。オンライン消費の実態について明らかにし、今後のEC事業参入時の参考にすることを目的としています。

調査方法
期間:2022年1月21日(金)~2022年1月24日(月)
対象:20~69歳/男女/全国
方法:インターネット調査

調査結果概要
7割を超える人が直近1ヶ月間でネットショッピングをしたと回答し、特に60代以上の高齢層の利用に増加傾向がありました。また、外出機会が減った分、ネットショッピングにかけることのできる予算も上がったことがわかりました。ネットで購入できるものが増えたことや、欲しいものがすぐに見つかる点がコロナ禍の現在利用頻度が上がっている要因となっています。

調査詳細

  1. ネットショッピング利用状況
    (直近1ヶ月の利用頻度、頻度の増減、今後の利用意向についてなど)

  2. ネットショッピングを利用する際に重視するポイント
    (価格、届くまでの期間、併用できるポイント、クーポンの有無、口コミ・レビューなど)

  3. ネットショッピングの使い方
    (店舗にないものを買う、いつも使用しているものを買う、忙しいとき、ポイントを貯めるなど)

  4. ネットショッピングにかける予算
    (予算の変化や1回あたりの平均利用額など)

  5. ネットで購入しているもの
    (日用品・生活雑貨、食品(生鮮食品・米・油など)、ファッション(衣類・靴など)、家電・AV機器、雑誌・書籍など)

所感
今回のアンケートの結果では、外出自粛を受けてネットショッピング利用が増え、今後も増加傾向にあることがわかりました。ネットショッピングの手軽さを再確認し、全世代においてネット利用が一般的になっていることから、これまでEC事業に足を踏み入れてこなかった自社においても、オンラインでの収益化が見込める結果だと感じます。

以上

調査報告書の例2(新商品の浸透度について)

2022年1月27日
△△部△△課○○部長(宛名)
△△部△△課○○○○(差出人)

新商品「□□」の売上状況に関する調査報告書

標記の件について調査を行いましたので、下記の通りご報告いたします。

調査概要

調査目的:新商品「□□」の市場での浸透状況や利用実態の確認
調査期間:2021年12月1日(水)~31日(金)
調査方法:実際の購買データによるPOS分析
調査対象者:新商品を購入した顧客

調査結果の要約
新たに販売された「□□」がどのくらいユーザーに受け入れられているか、競合他社の売上状況や自社の他商品との比較も含めて現状を把握するために調査しました。売上が上がっている店舗がある一方、伸び悩んでいる店舗もあり、店舗に合った対策を検討することが必要です。

調査結果

  1. 新商品の販売状況
    (よく売れる時間帯、売上が伸びている店舗、どれくらいの価格で売れているのか、リピーターの有無)

  2. シェアの比較
    (競合の売上と比較、自社の他商品と比較)

  3. 店舗別の売上
    (店舗別の売上、各店舗での新商品販売に対する取り組み、売上が伸びている店舗の施策)

所感
売上が伸び悩んでいる店舗がある一方で、順調に売上を伸ばしている店舗があることから、売れる商品であることはわかりました。なぜ伸びているのかをさらに分析を進め、立地や客層を考えたキャンペーンや売り場構成、セット販売などの施策の見直しを図り、今後の対策を立てることが必要だと考えられます。

以上

調査報告書の作成についてよくある質問

調査報告書を作成する際には、ページ数やフォント選び、レイアウトの工夫など、形式面での疑問が生じやすいものです。ここでは、伝わりやすく、読みやすい調査報告書を作るために押さえておきたい、よくある質問とその回答をご紹介します。

調査報告書はどのくらいのボリュームで作成するべき?

要点を簡潔にまとめ、1~2分で読める分量を意識するのが基本です。社内用であればA4・1~2ページ、社外提出や意思決定用なら5~10ページ程度が目安です。
重要なのはページ数よりも「必要な情報が整理されていて、すぐに理解できるか」です。

フォントや文字サイズは何が良い?

読みやすさを重視するなら、本文には明朝体やメイリオ、見出しにはゴシック体を使うのが一般的です。
文字サイズは本文で11〜12pt、見出しで14pt前後が推奨されます。フォントとサイズを統一しつつ、強調したい箇所にだけ変化をつけると、視線誘導もしやすくなります。

まとめ

報告書をまとめる際は、誰に対してどんな目的で公開するのかを重視します。作成時は事実に基づいた内容を、誰が見てもわかりやすいようにまとめることを心がけましょう。
また、セルフ型リサーチサービスのSurveroid(サーベロイド)でアンケートを実施すると、回収データを集計するのはもちろん、オプションとしてグラフ出力機能が付属しています。アンケート結果のまとめ作業をサポートするツールとしても使用いただけるかと思います。

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