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CEP調査で見えたブランド想起の違い|話題のギルティ炭酸NOPEはどの場面で連想されるか?

15 2026.09

自主調査

ブランドは、単に「知られているか」だけではなく、商品が必要になる場面で思い出されることも重要です。
そこで今回は、CEP(カテゴリーエントリーポイント)という考え方を使って、炭酸飲料11ブランドが「どのような場面で思い出されているのか」を調査しました。
「炭酸飲料といえば」で思い浮かぶブランドだけでなく、「喉が渇いたとき」「食事のとき」「リフレッシュしたいとき」など、場面ごとにブランド想起を比較すると、それぞれ異なる特徴が見えてきます。
CEPそのものの意味や見つけ方については、以下の記事で詳しく解説しています。

調査概要

炭酸飲料を飲む全国の生活者を対象に、Webアンケートを実施しました。
まず幅広い対象者に飲用実態・想起・新商品の認知を聞くスクリーニング調査を行い、その回答者のうち炭酸飲料を飲む方に、場面ごとのブランド想起をたずねる本調査を実施しました。
さらに、話題の新商品「NOPE」を飲んだことがある方には、飲み方や継続飲用の状況などを深掘りする追加調査を行いました。
項目 内容
調査手法 インターネットリサーチ(Webアンケート)
使用ツール セルフ型アンケートツール「Surveroid(サーベロイド)」
調査期間 2026年8月18日〜8月24日
対象者 全国/15〜69歳/炭酸飲料の飲用者
回収方法 スクリーニング:日本の人口構成比で配信/本調査:炭酸飲料飲用者の性年代構成に合わせて回収
サンプルサイズ スクリーニング調査:n=4,804/本調査:n=2,000/NOPE深掘り調査:n=553

「炭酸といえば?」で思い浮かぶのは、やはり定番ブランド

本題に入る前に、まずブランド名を提示しない状態での想起を確認します。
「炭酸を2〜3か月に1回以上飲む人」を対象に、「炭酸飲料といえば、思い浮かぶ商品は?」と自由に挙げてもらいました。
「炭酸といえば?」で思い浮かぶのは、やっぱり定番ブランド
上位はコカ・コーラ(67.4%)、三ツ矢サイダー(29.0%)、ファンタ(25.6%)と定番ブランドが並びました。話題の新商品「NOPE」を自由回答で挙げた人は1.7%でした。
一方、NOPEはブランド名を提示した場合の認知率が65.5%、飲用経験率が29.3%でした。一定の認知や飲用経験はあるものの、「炭酸飲料といえば」という問いに対して自発的には想起されにくい状態であることが分かります。

炭酸を2〜3か月に1回以上飲む人 n=2,942

認知(知っている計 65.5%)

29.3%
36.2%
34.5%
飲んだことがある
見聞きして知っているが、飲んだことはない
知らなかった
では、「炭酸飲料」というカテゴリー全体ではなく、具体的な飲用場面ごとに見るとどうでしょうか。

そもそも、炭酸は「どんなときに」飲みたくなるのか

ブランドごとの想起を見る前に、まず炭酸飲料がどんな場面で飲みたくなるのかを確認しました。
そもそも、炭酸は「どんなときに」飲みたくなるのか
最も大きい場面は「リフレッシュ・気分転換」(45.3%)、次いで「喉が渇いた」(36.7%)「暑い日」(32.3%)。
一方、「ご褒美」(17.5%)、「ストレス発散」(17.3%)、「背徳感」(6.7%)といった気分・情緒に関する場面は、相対的に割合が低くなっています。
炭酸飲料では「リフレッシュ」「喉の渇き」「暑い日」といったCEPが広く存在する一方、情緒的なCEPは比較的限定されていることが分かります。このCEP自体の広がりも、ブランドとの結びつきを考えるうえで重要なポイントです。

同じ炭酸でも、世代で「飲みたくなる場面」が異なる

炭酸飲料を飲みたくなる場面は、世代によっても傾向が異なりました。特に差が大きかったものを見てみます。
同じ炭酸でも、世代で「飲みたくなる場面」が違った
「自分へのご褒美」は10代で31%、60代で7%と若い世代ほど高く、「みんなで集まる・パーティ」も10代の20%を起点に、年代が上がるにつれて低くなっています。
反対に「喉が渇いた」「リフレッシュ」は40〜50代で高い傾向が見られ、「喉が渇いた」は50代で45%、「リフレッシュ」は50代で51%と最も高くなりました。

若い世代では「ご褒美」「みんなで集まる」といった特別感や楽しさに関する場面、中高年では「喉の渇き」「リフレッシュ」といった日常的・実用的な場面が比較的多いことが分かります。
「飲みたくなる場面」で見るブランドごとの想起の違い

「飲みたくなる場面」で見るブランドごとの想起の違い

続いて、CEPごとにどのブランドが思い出されているのかを確認します。
「喉が渇いたとき」「揚げ物を食べるとき」「自分へのご褒美に」といった10の場面それぞれについて、思い浮かぶ炭酸飲料を11ブランドの中から選んでもらいました。
ブランド名を提示しない自由回答とは別に、具体的な場面ごとに想起を確認することで、「どのブランドが、どのCEPと結びついているのか」を比較します。

単純な想起人数だけでは、ブランド規模の影響を受ける

単純に「その場面で選ばれた人数」を比較すると、もともと想起されやすいブランドが多くの場面で上位となり、ブランドごとの特徴を捉えにくくなります。
そこで今回は、各ブランド・各場面について「その規模であればどの程度想起されると考えられるか」という期待値を算出し、実際の想起数との差を確認しました。
プラスの値が大きいほど、そのブランド全体の想起規模に対して、そのCEPで相対的に強く想起されていることを示します。反対にマイナスの場合は、そのCEPとの結びつきが相対的に弱いことを表します。

CEPごとのブランド想起を比較する

11ブランド×10場面について、「実際の想起数-期待値」を比較した結果が以下です。
赤が濃いほど、ブランド全体の想起規模に対して、そのCEPで相対的に強く想起されていることを示します。反対に青は、相対的に結びつきが弱いCEPを示しています。

炭酸飲料 CEP想起マップ(実測-期待値)

n=2,000/各マスは「実際の想起数-期待値」

喉が
渇いた
暑い日 リフレッ
シュ
揚げ物
・食事
運動後 甘さ
控えめ
眠気
覚まし
ご褒美 ストレス 背徳感
コカ・コーラ -50 -83 -13 +292 -103 -215 -44 +12 +92 +112
ペプシコーラ -28 -32 -31 +102 -32 -59 -3 +1 +34 +48
三ツ矢サイダー +182 +122 +15 -99 +89 +3 -96 -46 -65 -105
スプライト +24 +44 -14 +43 +37 +27 -45 -44 -14 -58
ファンタ +42 -10 +47 +5 -15 -88 -98 +75 +4 +38
C.C.レモン +26 +94 +83 -96 +14 +47 -23 -22 -35 -88
カナダドライ ジンジャーエール -59 -52 +14 +41 -20 +80 +5 +31 -11 -29
カルピスソーダ +28 +47 +45 -107 +45 -40 -78 +103 -33 -9
ギルティ炭酸 NOPE -60 -56 -27 -35 -37 -34 +37 +6 +52 +153
ウィルキンソン タンサン -14 +22 -87 -54 +84 +307 +35 -117 -67 -109
モンスターエナジー -91 -96 -32 -92 -62 -29 +311 +2 +43 +47
← 規模より想起されにくい(−)   中央=0(規模どおり)   規模を超えて想起される(+)→
-150 +150

数値は本調査(n=2,000)の集計に基づきます。期待値は「各場面の想起合計 × 各ブランドの想起合計 ÷ 全体合計」で算出しています。

全体を見ると、ブランドによって相対的に強く想起されるCEPが異なっています。特定のブランドがすべてのCEPで同じように強いのではなく、それぞれ異なる場面との結びつきが見られる点が特徴です。

ブランドによって強く結びつくCEPが異なる

ブランド別に特徴的なCEPを見てみましょう。

コカ・コーラ ― 「揚げ物・食事」(+292)が特に高く、食事場面との強い結びつきが見られました。

三ツ矢サイダー ― 「喉が渇いた」(+182)、「暑い日」(+122)が高く、喉の渇きや暑さに関するCEPで強い結果となりました。

モンスターエナジー ― 「眠気覚まし・集中」(+311)が突出しており、エナジードリンクの特徴と一致する結果となっています。

ウィルキンソン(無糖) ― 「甘さ控えめ・さっぱり」(+307)が突出しており、無糖炭酸ならではの特徴が表れています。

カルピスソーダ ― 「自分へのご褒美」(+103)が高く、気分や楽しさに関連するCEPとの結びつきが見られました。

NOPE(新商品) ― 「背徳感」(+153)が最も高く、“ギルティ炭酸”という商品コンセプトと関連するCEPで強い結びつきが見られました。

このように、「甘さ控えめ」ではウィルキンソン、「眠気覚まし」ではモンスターエナジー、「食事」ではコカ・コーラなど、場面ごとに特徴的なブランドが異なります。
CEPという観点から分析することで、単純なブランド認知度や想起率だけでは捉えにくい、ブランドと購買・利用場面との結びつきを確認できます。

コカ・コーラは幅広い場面で想起されている

ここで一つ補足しておきたいのが、コカ・コーラです。
実際の想起率、つまり補正前の人数で見ると、コカ・コーラは10場面のうち9場面で最も多く想起されていました。特定の場面だけではなく、幅広いCEPで想起されているブランドであることが分かります。
一方、実測値と期待値の差を見ると、特に高くなるのは「食事」など一部のCEPです。
つまり、コカ・コーラは幅広いCEPで高い想起を獲得しながら、その中でも特に「食事」との結びつきが強いブランドと捉えることができます。
特定のCEPで特徴が際立つウィルキンソンやモンスターエナジーとは、異なる想起のされ方をしていることが分かります。

話題の新商品「NOPE」はどのCEPと結びついているのか

ここからは、発売から間もない新商品「ギルティ炭酸 NOPE」に注目して結果を見ていきます。
先ほどの「炭酸飲料といえば?」という自由回答でNOPEを挙げた人は1.7%でした。一方、ブランド名を提示した場合の認知率は65.5%、飲用経験率は29.3%です。
一定の認知・飲用経験はあるものの、炭酸飲料カテゴリーから自発的に想起される割合はまだ低い状態でした。
では、具体的なCEPとの結びつきはどうでしょうか。
話題の新商品「NOPE」はどのCEPと結びついているのか
NOPEは「背徳感」(+153)で特に高く、「ストレス発散」(+52)でもプラスとなりました。一方、「喉が渇いた」(−60)、「暑い日」(−56)、「食事」(−35)では相対的に低い結果となっています。
発売から間もない時点では、炭酸飲料の主要なCEPである「喉の渇き」「暑い日」「食事」よりも、「背徳感」「ストレス発散」といった情緒的なCEPとの結びつきが特徴として表れていることが分かります。

特に「背徳感」は、今回調査した他ブランドと比較してもNOPEの値が高く、“ギルティ炭酸”という商品コンセプトと関連する結果となりました。
ただし、今回の結果は発売から間もない時点での調査結果です。今後、認知や飲用経験が広がることで、結びつくCEPがどのように変化するかは継続して確認する必要があります。

「試した」その先 ― NOPEは継続して飲まれているのか

CEPとの結びつきに加えて、NOPEを実際に飲んだ人がその後どの程度継続して飲んでいるのかも確認しました。
NOPEを飲んだことがある553人を対象に、追加でアンケートを実施しました。

飲用経験者のうち、「気に入ってリピート」は16.5%

NOPEの飲み方 ― 定着ファネル

NOPEを飲んだことがある人 n=553

試しに1回だけ飲んだ 53.5%(296人)

何回か飲んだ(まだ習慣ではない) 30.0%(166人)

気に入ってリピート
16.5%(91人)

NOPEを飲んだことがある人のうち、53.5%は「試しに1回だけ飲んだ」と回答しました。
「何回か飲んだ(まだ習慣ではない)」は30.0%、「気に入ってリピート」は16.5%でした。
飲用経験者の半数以上が1回の飲用にとどまっており、継続的に飲んでいる人は現時点では一部であることが分かります。

1回の飲用で終わった理由は「1回試せば満足した」が最多

「試しに1回だけ」で終わった人に、繰り返し飲まなかった理由を聞きました。
離脱のいちばんの理由は「1回で満足」
最も多かった理由は「1回試せば満足した」(36.1%)でした。そのほか、味の濃さ・甘さや、好みに合わないといった理由が続いています。
「1回試せば満足した」という回答が最多だったことから、商品への関心から一度は飲んだものの、継続飲用には至らなかった人が一定数いることがうかがえます。

複数回飲んでいる人と1回で終わった人は、何が違うか

続いて、複数回飲んだ人(複数回飲用層)と、1回の飲用で終わった人(お試し層)の違いを見てみます。
NOPEの印象:複数回飲用層vs お試し層 
複数回飲用層では、「クセになる」「刺激的でインパクトがある」「ストレス発散になる」といった印象を挙げる割合が、お試し層より高くなりました。
特に「クセになる・やみつき」は、お試し層の13%に対して複数回飲用層では42%と、大きな差が見られます。NOPEを継続して飲んでいる人ほど、商品の刺激や個性に加えて、「ストレス発散」「ご褒美」といった情緒的な価値を感じている傾向が見られました。

複数回飲んだ人は、どんな場面で飲んでいるか

CEPの分析では、NOPEは「背徳感」「ストレス発散」といった情緒的な場面で相対的に強く想起されていました。
では、実際に複数回飲んだ人はどのような場面でNOPEを飲んでいるのでしょうか。
飲み続けている人は、どんな場面で飲んでいるか
上位には、リフレッシュや喉の渇きに加えて、「ご褒美」「ストレス発散」が並びました。
CEPの分析で見られた情緒的な場面が、実際の飲用場面にも含まれていることが分かります。
想起される場面と実際に飲用される場面は同じ指標ではありませんが、NOPEでは「ご褒美」「ストレス発散」といった情緒的な場面が両方に表れている点が特徴的です。

NOPEを知ったきっかけは「テレビCM」と「店頭」が上位

最後に、NOPEを飲んだことがある人に、商品を知ったきっかけを聞きました。
NOPEを知ったのは、テレビと店頭から
上位は「テレビCM」(51.0%)、「店頭」(40.3%)で、「SNS」(21.7%)を上回りました。
なお、これはNOPEを飲んだことがある人が「どこで商品を知ったか」を示す結果であり、NOPEに関する話題全体がどの媒体から広がったのかを示すものではありません。
飲用経験者においては、テレビCMと店頭が商品を知る主要な接点となっていたことが分かります。

まとめ:CEPで見ると、ブランドごとの想起の特徴が見えてくる

今回の調査では、炭酸飲料をCEP(飲みたくなる場面)の観点から分析することで、ブランドによって強く結びついている場面が異なることが分かりました。
「甘さ控えめ」ではウィルキンソン、「眠気覚まし」ではモンスターエナジー、「食事」ではコカ・コーラなど、それぞれ特徴的なCEPが見られます。NOPEでは、「背徳感」や「ストレス発散」といった情緒的なCEPとの結びつきが特徴的でした。
このようにCEPの観点から見ることで、ブランド認知度だけでは捉えにくい、ブランドと購買・利用場面との結びつきを把握できます。

CEPの意味や、自社ブランドのCEPを見つける方法、アンケートでの調査方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
カテゴリーエントリーポイントとは?重要性や見つけ方と具体例を解説
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ほぼ毎日
週に2〜3回程度
週に1回程度
月に2〜3回程度
月に1回未満
自分ではほとんど購入しない
[必須]
Q2. あなたは普段、食品や日用品の買い物をどの程度行っていますか?
ほぼ毎日
週に2〜3回程度
週に1回程度
月に2〜3回程度
月に1回未満

自社ブランドとCEPの結びつきをアンケートで調査する

今回の炭酸飲料調査と同様に、自社の商品・サービスについても、CEPごとのブランド想起をアンケートで調査できます。
たとえば、以下のような内容を確認できます。
・カテゴリーの商品・サービスが必要になる場面(CEP)
・CEPごとに思い浮かぶブランド
・自社ブランドと競合ブランドの想起の違い
・性別・年代などによるCEPの違い
・施策実施前後でのブランド想起の変化


セルフ型リサーチサービス「Surveroid(サーベロイド)」では、調査モニターへのアンケート配信から回答データの回収・集計まで、Web上で実施できます。
今回のようなCEP調査も、自社でアンケートを作成して実施できます。自社ブランドがどのような購買・利用場面と結びついているのかを確認したい場合に、ぜひご活用ください。

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