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酒税改正で発泡酒はビールに戻る? 家飲み層の行動意向を調査

14 2026.08

自主調査

酒税改正で発泡酒はビールに戻る? 家飲み層の行動意向を調査
2026年10月、酒税改正の最終段階が始まります。
長いあいだ「安さ」で親しまれてきた発泡酒・新ジャンルの優遇がなくなり、ビールとの値段の差がほとんどなくなります。反対にビールは少しだけ安くなり、チューハイ・サワー類は値上がりします。値上げと値下げが同時に起きるこの改正で、家でのお酒選びはどう変わるのか。あるいは、案外変わらないのか。生活者に聞いてみました。
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基本情報 GT集計 FA回答 データ更新(2026/06/23 16:39)
あなたは普段、食品や日用品の買い物をどの程度行っていますか?
12.4% 32.5% 23.8% 20.1%
ほぼ毎日
週に2〜3回程度
週に1回程度
月に2〜3回程度
月に1回未満
自分ではほとんど購入しない
[必須]
Q2. あなたは普段、食品や日用品の買い物をどの程度行っていますか?
ほぼ毎日
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月に2〜3回程度
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調査概要

家庭でお酒を飲む習慣がある全国の男女600人に、Webアンケートで改正後の飲み方について尋ねました。ビール/発泡酒・新ジャンル/チューハイをふだんメインに飲んでいる方、それぞれ200人ずつが対象です。
項目 内容
調査手法 インターネットリサーチ(Webアンケート)
使用ツール セルフ型アンケートツール「Surveroid(サーベロイド)」
調査期間 2026年7月27日〜7月30日
対象者 全国/20歳以上/自宅でお酒を飲む習慣がある方
サンプルサイズ n=600(ビール/発泡酒・新ジャンル/チューハイ・サワー類のメイン飲用者 各200人)

酒税改正、内容まで知っている人は4人に1人

まずは、改正そのものがどれくらい知られているかから見ていきます。
酒税改正、内容まで知っている人は4人に1人
「内容まで詳しく知っている」と答えた方は24.2%。「聞いたことはあるが内容は知らない」が42.3%、「今回初めて知った」が33.5%でした。改正があること自体は6割以上に知られていますが、税金がどう変わるかまで分かっている人は4人に1人ほどです。
ふだん飲んでいるお酒によっても、知っている度合いに差がありました。ビールをよく飲む人は「詳しく知っている」が32.5%と最も高く、チューハイをよく飲む人は15.0%どまり。値上がりするチューハイをよく飲む人のほうが、かえって改正の中身を知らない、という結果になりました。

改正まで残り2〜3か月というタイミングで、内容まで知っている人が4人に1人ほど。買い方の変化は、これから改正が知られていくにつれて、じわじわ出てくるのかもしれません。

そもそも、なぜそのお酒を選んでいるのか

改正後の行動を読み解く前に、そもそも各カテゴリがどんな理由で選ばれているかを見ておきます。
家飲みで選ばれる理由は、カテゴリで大きく違う
ビールのメイン飲用者は「味が好きだから」が71.5%と突出し、「飲みやすいから」35.0%、「食事に合うから」30.5%と続きます。「価格が安いから」はわずか10.0%でした。
チューハイも「味が好きだから」62.5%が最多で、「飲みやすいから」「価格が安いから」が続きます。味や飲みやすさが、価格より上に来ています。
これに対して発泡酒・新ジャンルだけは構図が異なります。
「価格が安いから」が51.5%と過半数で最多。「味が好きだから」「値段のわりに味・品質が良いから」がそれに迫ります。3つのなかで、価格を一番の理由に挙げた唯一のお酒です。

発泡酒・新ジャンルは「安いから選ばれている」度合いが相対的に強く、今回の税率一本化でビールとの価格差が縮まれば、この選択の前提が変わる可能性があります。一方でビール・チューハイは味や飲み口を主な理由に挙げており、価格が動いても選択が揺らぎにくいのかもしれません。

発泡酒・新ジャンルユーザーはビールに戻るのか

今回いちばん影響を受けそうなのが、値上がりする発泡酒・新ジャンルをよく飲む人たちです。ビールとの値段の差がなくなったとき、ビールに戻るのか、それとも今のままか。改正後の行動意向と、その理由を見ていきます。

変化意向は約4割、でも多くは「そのまま」か「様子見」

変化意向は約36%、ただし多くは継続か様子見
最多は「今と同じ発泡酒・新ジャンルを飲み続ける」で37.5%。「まだわからない」26.5%と合わせると、6割以上が「今のまま」か「様子見」でした。値上がりするからといって、すぐに大きく動くわけではなさそうです。

何らかの変化を考えている人は合計で36.5%ですが、その内訳を見ると「量を減らす(発泡酒・新ジャンルは続ける)」が13.0%を占めます。これはお酒の種類自体は変えないという選択です。実際に別のお酒に乗り換えると答えた人は、ビール16.0%、チューハイ5.0%、ノンアル1.5%などを合わせて2割ほど。その中ではビール(16.0%)がいちばん多く、より安いチューハイ(5.0%)を上回りました。

改正を知っている人ほど、気持ちが決まっている

この動きは、改正をどれだけ知っているかと連動しています。
認知度が高い層ほど、意向が固まっている
改正の内容を「詳しく知っている」人ほど「まだわからない」が少なく、「ビールに切り替える」「量を減らす」といった具体的な答えがはっきり出ています。反対に「今回初めて知った」人では「まだわからない」が半数近くを占めました。
知っている人ほど気持ちが固まっていて、知らない人ほど保留している、という関係です。これから改正が知られていくにつれて、「まだわからない」と答えた人の一部が動き出すことも考えられます。今後の変化は、今の数字より少し大きくなるかもしれません。

変えるとしたら、理由は「もともとビールが好き」

飲み方を変えるかもと答えた人に理由を聞くと、いちばん多かったのは「もともと味はビールの方が好きだったから」44.4%。「増税後は発泡酒とビールの値段がほとんど変わらなくなるから」38.9%が続きました。
飲み方を変える理由は「もともとビールが好き」
この2つが上位に並ぶことから、発泡酒・新ジャンルを選んでいた人のなかには、本当はビールの味が好きだけれど値段を理由に発泡酒・新ジャンルを選んでいた、という人が一定数いそうです。値段の差がなくなることが、そうした人たちの背中を押すのかもしれません。「チューハイなど、より安いお酒に切り替えたい」はわずか5.6%で、離れる先がチューハイではないこともうかがえます。

チューハイの人は「量を減らす」で対応する

比べるために、同じく値上がりするチューハイ・サワー類をよく飲む人にも、同じ聞き方で改正後の飲み方を尋ねました。

値上がりしても飲み続ける、ただし量は減らす

増税でも飲み続ける、ただし量は減らす
チューハイ飲用者の反応は、「継続(量も変わらない)」37.5%と「続けるが量を減らす」37.0%に二分されました。この2つを合わせると74.5%にのぼり、大多数がチューハイ・サワーというカテゴリ自体は変えないことがわかります。
飲むものを別のお酒に乗り換えるのではなく、「同じチューハイを、飲む量で調整する」という形で対応しようとしているのかもしれません。

動かない理由は「代わりになるお酒がない」から

なぜチューハイ層は他カテゴリへ動かないのか。「今後もチューハイを選び続けるとしたら」その理由を聞くと、背景が見えてきます。
動かない背景は「味の代替先がない」こと
上位は「飲みやすさ」56.5%と「フレーバーの豊富さ」42.0%で、価格35.5%を上回りました。チューハイの甘さ・飲みやすさ・フレーバーの多様性は、ビールや発泡酒にはない特徴です。「ビールや日本酒などが苦手だから」を挙げる層も12.0%いました。こうした層にとっては味の代替先が見つけにくく、7円の増税があってもビール系には移りにくい、という事情がありそうです。
動かない理由は「代わりになるお酒がない」から(年代)
年代によっても、重視する理由は違っていました。「価格が安いから」は若い世代より上の世代でぐっと高くなり、反対に「アルコール度数を自分で選びやすいから」は若い世代のほうが高め。同じチューハイでも、上の世代は「安さと飲みやすさ」、若い世代は「度数を自分で選べる手軽さ」で選んでいる、という違いが見えてきます。

安くなるビールの人は、ちょっといいものを試すか

値上がりする2つに対して、ビールは今回ただひとつ安くなるお酒です。この追い風を、ビールをよく飲む人はどう受け止めているのでしょう。
減税されるビール飲用者は、グレードアップに向かうか
安くなっても、いちばん多いのは「今と同じ銘柄を飲み続ける」44.5%でした。ビールはもともと「味が好きだから」で選ばれているお酒なので、値段が下がっても選択が変わらない人が中心のようです。安くなったからといって、すぐに量が増えたり銘柄が変わったりするわけではなさそうです。

ただ、「プレミアム・クラフトビールを試したい」が11.5%と、「より安い銘柄に変えたい」5.0%を上回っており、安くなった分を「より安く済ませる」より「より良いものを試す」方向に向けたい層のほうが多い、という見方ができそうです。安くなったことが、ワンランク上のビールへの関心につながるかもしれません。この傾向も、改正を詳しく知っている人ほどはっきり出ていました。

値上がり前の「駆け込み買い」は起きるか

値上がり前にまとめ買いしておくかどうかを、値上がりする発泡酒・新ジャンルとチューハイをよく飲む人(合わせて400人)に聞きました。
施行前の駆け込み購入は起きるか
「積極的にまとめ買いしたい」15.3%と「少し多めに買っておくかも」30.3%を合わせると、45.6%。4割ほどは「考えていない」ものの、半数近くに買いだめの気持ちがありました。値上がり直前に、一時的に売れ行きが伸びる場面もありそうです。

値上がりをきっかけに、ノンアルへ移る人はいるか

最後に、値上がりをきっかけにノンアル・微アルへ移る動きが起きるかを、値上がりする2つのお酒をよく飲む人に聞きました。
酒税改正はノンアル・微アルへの移行を促すか
値上がりをきっかけにノンアルを飲みたい・増やしたいと答えた人は10.8%。値上がりがノンアルへの強い後押しになる、とまでは言えなさそうです。
ただ、「改正とは関係なく、以前から飲んでいる」が34.8%もいました。ノンアル・微アルは、酒税改正とは別のところですでに広がっているようです。改正はその流れを少し後押しする程度、と見るのがよさそうです。

まとめ:価格が動いても、家飲みは大きく動かない

今回の調査から見えてきたのは、値上げと値下げが同時に起きる改正を前にしても、みんな案外お酒の種類を変えないのではないか、ということでした。
値上がりする発泡酒・新ジャンルでも、6割以上が「今のまま」か「様子見」。実際に別のお酒へ移るのは2割ほどで、その中ではビールがいちばん多く、理由は「もともとビールが好きだった」が目立ちました。同じく値上がりするチューハイは、代わりになるお酒が見つかりにくいためか種類は変えず、「量を減らす」で対応する人が中心。安くなるビールも大半は今のままで、安くなったぶんをちょっといいビールに使いたい人が一部いる、という程度でした。
値段が動いても、飲み慣れたお酒はそう簡単には変わらない。値上がりのぶんは「様子見」や「量の調整」で受け止められていく——今回の結果からは、そんな家飲みの姿が見えてきそうです。発泡酒・新ジャンルからビールへのゆるやかな動きが最大の見どころで、これから改正が知られるにつれてどう変わっていくか、引き続き見ていきたいところです。

自社カテゴリの動向も、アンケートで把握できます

今回ご紹介したようなアンケート調査は、セルフ型アンケートツール「Surveroid」でも実施できます。
知りたいテーマに合わせてアンケートを作成・配信し、最短当日から回答を回収することが可能です。
今回のケースでの調査仕様と費用の実例は、以下の通りです。
※費用はサンプル数・設問数・スクリーニング条件によって変動するため、あくまで一例としてご参考ください。

調査ターゲット

全国/20歳以上/自宅でお酒を飲む習慣がある方

調査項目例

酒税改正に対する認知・意識/改正後の飲用量や商品の変化に関する意向 など

※ビール/発泡酒・新ジャンル/チューハイ・サワー類のメイン飲用者、各200人ずつ回収


スクリーニング(4,000人) 30,000円
本調査:ビール(200人×5問×@15円) 15,000円
本調査:発泡酒・新ジャンル(200人×8問×@15円) 24,000円
本調査:チューハイ・サワー類(200人×8問×@15円) 24,000円

合計 93,000円(税抜)
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