学術調査(アカデミックリサーチ)の実施方法から注意点まで解説

29 2024.03

学術調査・卒業論文

学術調査(アカデミックリサーチ)の実施方法から注意点まで解説

学術調査(アカデミックリサーチ)とは?

学術調査とはアカデミックリサーチとも呼ばれ、自身の研究内容のために調査を行うことを指します。それ以上に何か明確な定義があるわけではなく、研究のために調査を行ったならば学術調査となります。

学術調査においては最適な手法の選択が重要ですが、中でもアンケート(ネットリサーチ)は安価に大量サンプルの声を集められる点、希少サンプルにもリーチしやすい点から仮説の検証など量が欲しい状況化において有効な手立てとなります。

学術調査を行うための方法2選

学術調査でアンケートを行う際、方法は主に2つあります。まずは調査を生業とする専門の調査会社に依頼するもの、もう一つはアンケートのためのツールを使用するものです。

調査会社に依頼する

まず挙がるのは調査会社に依頼する方法です。メリットとして調査の実施をサポートしてくれる点、実査(アンケート画面の作成やデータクリーニングなど調査に付随する作業)を行ってくれるので自身は手を動かす必要がないという点が挙げられます。

一方で、以下で紹介するツール使用時に比較すると高価になってしまう点、また納品まで時間がかかってしまう点が挙げられます。(ケースバイケースですが、相談~納品までは短くとも2週間ほどかかってしまうことが多いです。)
 
予算と時間がある場合においては最適な方法です。

アンケートツールを用いて自身で調査する

アンケートのツールを使用するというもので、マクロミル社のクエスタントや弊社のサーベロイドなどいくつか代表的なものが挙げられます。
 
これらのツールは自身でアンケート画面作成や配信設定、集計を行えるというもので、調査会社に依頼した際と同様の結果を安価に得ることが可能です。
難点としては手間が増える(画面作成、データ集計などは自信で行う必要がある)という点、複雑な機能はないという点です。前者については当たり前と言えば当たり前ですが、後者については少々注意が必要となります。
 
ツール毎に決まった機能しかなく、例えば弊社のサーベロイドでは性年代以外の割付を行うことができません。
ネットリサーチツールへのリンク

アンケート作成の注意点

アンケートを作成するに当たり、いくつか注意点があるのでご紹介します。下記に触れないように、アンケート内容を精査するようにして下さい。

キャリーオーバー効果を防ぐ

キャリーオーバー効果とは、設問順のために前の設問が後の設問に影響を及ぼすことです。
次の例を見てください。

パターンA
Q1:〇〇株式会社のイメージを教えて下さい。
Q2:〇〇株式会社が収益の一部を慈善団体に寄付していることを知っていましたか?

パターンB
Q1:〇〇株式会社が収益の一部を慈善団体に寄付していることを知っていましたか?
Q2:〇〇株式会社のイメージを教えて下さい。

2つのパターンにおいて、〇〇株式会社のイメージが異なることは容易に想像されます。この場合、正しい設問順はパターンAとなり、Bは市場を正しく反映したものとは言えません。

ダブルバーレルを避ける

ダブルバーレルとは一つの設問において二つの項目を聞くことです。アンケート作成に慣れないうちは、多くの人がダブルバーレルの過ちを犯します。

以下の設問文を見て下さい。
Q1:この商品の価格と品質に満足しましたか?

これは「価格」と「品質」二つの項目を一設問で聞いてしまった例です。この場合、それぞれの項目は別の設問で聞かなければなりません。
学術調査のアンケートを解説するページへのリンク
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