海外市場調査の基本とは?方法と費用感など徹底解説

15 2023.11

海外調査

海外市場調査の基本とは?方法と費用感など徹底解説
海外調査調査は新たな市場に進出し、成功するための戦略を構築する基盤となります。市場のトレンドや規制、消費者の行動などを把握することは、商品やサービスの適切な調整とマーケティング戦略の設計にも必要な情報です。海外市場調査は国際的な成功の鍵であり、リスク管理と成長の戦略を練るための欠かせないステップになります。
ここでは海外市場調査の必要性、目的、方法など成功に導くポイントをご紹介していきます。
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海外市場調査とは?

冒頭でもお伝えしましたが、海外市場調査とは企業が海外進出でビジネスを成功させるために必要なステップです。この情報は、市場の大きさ、人々のニーズ、競合他社、現地の文化や法律など、ビジネスに関わる重要なことを理解するのに役立ちます。
特に国内でのインバウンド需要が増えて来ている中で自社商品やサービスの需要が海外の方に評価されているのであればどの地域を選択するかの指標にもなります。
海外市場調査は、新しい場所でビジネスを始める前に、すなわちその地域をよく理解するための調査になりますので、海外市場調査の必要性・目的を具体的に説明していきます。
海外市場調査の必要性・目的

海外市場調査の必要性・目的

海外市場調査の必要性・目的は大きく分けて2つになります。

・市場機会の特定
・リスクの軽減


この2つに基づいて、市場調査は戦略的なビジネス展開の一環として行われ、市場機会を特定し成功への道を切り拓くための基盤となっていきます。

市場機会を特定する

海外市場調査を通じて、新たな市場や国際的な機会を探ることが重要です。これにより、企業は新しい地域で成長し、新規事業の機会を見つけることができます。市場の需要、競争状況、トレンドを把握し、成功の可能性を高めることを目指します。

成長の機会の追求:
新しい市場に進出することは、成長の機会を追求するために重要です。既存市場が飽和している場合や成長が鈍化している場合、新たな市場での展開が成長を促進する手段となります。市場機会の特定は、新しい顧客層や需要の源を見つけるのに役立ちます。

競合力の向上:
競争が激化している場合、市場機会を見つけることは競合力の向上に繋がります。競合他社よりも早く新しい市場で立ち上がることで、市場シェアを確立し、競争優位性を築くチャンスを提供します。

リスクの分散:
地理的に異なる市場でビジネスを展開することは、リスクの分散に寄与します。特定の市場が不調の場合でも、他の市場の安定した収益がビジネス全体を支えることができます。
また、市場機会を特定する目的として、下記4つが挙げられます。

市場ポテンシャルの評価:
市場調査により、新しい市場でのポテンシャルを評価します。市場の規模、成長率、需要の傾向、未開発のニーズなどを分析し、市場機会を定量的に評価します。

市場セグメンテーション:
市場調査は、市場を適切なセグメントに分割するのに役立ちます。異なる市場セグメントのニーズと要件を理解し、それに基づいて製品やサービスをカスタマイズすることができます。

競合分析:
新たな市場で競合他社の存在や戦略を評価し、競争力の分析を行います。競合状況を理解することで、戦略の最適化や競争優位性の構築が可能となります。

製品/サービスの適合性:
新しい市場で提供する製品やサービスが市場に適合しているかどうか、市場のニーズと製品/サービスのマッチングを確認し、適切な製品戦略を展開します。

リスクを軽減する

海外市場に参入する際、文化的、法的、経済的な違いやリスクが存在します。海外調査は、これらのリスクを特定し、対策を練るために役立ちます。誤った投資や市場進出の失敗を防ぎ、効果的な戦略を策定していきます。

不確実性の低減:
新しい市場への進出は不確実性が高いことが一般的です。文化、法律、競合状況、市場動向などの要因が不明瞭であり、ビジネスに潜在的なリスクをもたらします。リスクの軽減は、この不確実性を低減し、予測可能性を高めるために必要です。

資源の効果的な利用:
ビジネスリソース(資金、時間、人材)は限られています。リスクの軽減は、これらのリソースを効果的に活用し、不要なコストや労力を節約するために重要です。無駄なリスクを避けることで、リソースを最適化にしていきます。

ビジネスの持続可能性:
リスクの軽減はビジネスの持続可能性を確保するために不可欠です。予期せぬリスクがビジネスに打撃を与える可能性があるため、これを軽減することは長期的な成功を保つために重要になってきます。
リスク軽減における目的は下記4点が挙げられます。

リスク要因の特定:
市場調査を通じて潜在的なリスク要因を特定することです。通貨の変動、政治的な不安定性、競合他社の動向など、市場進出に伴うリスクを明確に把握します。

リスク管理策の策定:
特定のリスク要因に対処するために、リスク管理策が策定されます。これにはヘッジ戦略、契約条件の調整、リスク分散の戦略、政府規制への適合などが含まれます。

リスクの最小化:
事前にリスクを識別し、リスクマネジメント戦略を実施することで、市場進出や投資プロジェクトの成功確率を高めます。
更に持続可能な成長をサポートします。リスクの適切な管理により、ビジネスが予測できる状態で成長を続けることが可能となります。

戦略の調整:
リスク軽減は戦略の調整を可能にします。市場調査に基づいて戦略を適切に調整し、リスクを最小限に抑えつつ成果を最大化にしていきます。
海外市場調査の手段、方法

海外市場調査の手段、方法

国際市場での成功のために必要な情報を入手するために、適切な方法を選択し、データを収集・活用することが重要です。
実際に行うにはどのような手段と方法があるのでしょうか。具体的なメリット、デメリットも含め説明していきます。

デスクリサーチ

【デスクリサーチの特徴】

調査を行いたい国の言語でインターネット上で検索し、出来るだけ信頼性のある情報源から、必要なデータを集めまとめます。

【デスクリサーチのメリット】

手軽に始めることが出来るため、コストを抑えて情報収集を行うことが可能です。

【デスクリサーチのデメリット】

インターネット上の情報のため、正確なデータなのか判断がつかない点や、調査対象国の言語に慣れ親しんでいないと(言語がわかるスタッフを確保しないと)情報をまとめることが難しいです。

インターネット調査(ネットリサーチ)

【インターネット調査の特徴】

アンケート作成フォームを作成したり、海外パネルに対して調査が出来るサービスなどを利用して、対象市場の消費者やビジネス関係者に対するデータを収集します。
また、ウェブサイトやソーシャルメディアを通じて、市場動向、競合情報、消費者の反応などの情報を迅速に入手することも可能です。

【インターネット調査のメリット】

迅速なデータ収集:
インターネットを使用すれば、データの収集が迅速に行えます。オンラインアンケートを即座に配布し、リアルタイムでデータを収集できます。
グローバルなリーチ:
インターネットは国際的なアクセスを提供し、世界中の対象市場にアンケートを送信できます。地理的な制約が少ないため、広範なデータを収集できます。
匿名性:
インターネット調査は、回答者の匿名性を確保しやすいため、オープンな意見や感想を引き出しやすくなります。

【インターネット調査のデメリット】

データ品質の懸念:
オンライン調査は、正確な回答を確保するために質問の解釈や回答の品質に問題を引き起こす可能性があります。特にクオリティコントロールが不十分な場合、信頼性の低いデータを収集するリスクがあります。
調査フェーズの制約:
インターネット調査は、対話型の方法やフィールドワークが必要な場面には適さないことがあります。

インターネット調査は効率的で迅速なデータ収集を提供しますが、サンプリングバイアスやデータ品質の懸念に対処する必要があります。調査の目的や対象市場に合わせて、適切な調査方法を選択することが重要になります。

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フィールドリサーチ(店頭調査、覆面調査)

【フィールドリサーチの特徴】

フィールドリサーチは、現地に赴き、目標市場で調査を実施する方法です。現地で直接調査を行うため、文化的な違いや現地の実情をリアルタイムで感じることができ、地理的な特性や市場の状況に合わせた調査を行うことができます。
深い理解とリアルタイムのデータ収集が必要な場合に非常に有用ですが、高コストと時間の制約に注意する必要があります。

【フィールドリサーチのメリット】

深い理解:
現地に赴き、対象市場の実地状況を直接観察し、対話を通じて深い洞察を得ることができます。文化的な違いや地域固有の要因を把握しやすくなります。
リアルタイムのデータ収集:
フィールドリサーチは、データの収集がリアルタイムで行えるため、現地での調査結果を分析し、迅速な意思決定に活用することができます。

【フィールドリサーチのデメリット】

高コスト:
通常、高いコストがかかります。現地への出張、調査者の給与、設備の費用なども含まれるためコストがかなりかかってしまいます。
時間の制約:
現地でのフィールドリサーチには時間がかかり、計画と実行に時間がかかることがあります。データ収集と分析に要する時間も考慮する必要があります。
文化的な誤解:
異なる文化や言語環境での誤解や誤訳が発生する可能性があります。十分な文化的敏感さが必要です。

インタビューリサーチ

【インタビューリサーチの特徴】

海外進出を検討している国や、進出済みの国の対象者に対して、様々な方法で直接インタビューをして定性的なデータを収集します。
現地まで行くほか、ネット上でのインタビュー、日本に住んでいる外国人、空港で日本に来た外国人に対して、
現地の生活習慣や流行っているものなどを聞きます。

【インタビューリサーチのメリット】

調査対象者に現地の状況や志向など細かな情報を聞くことが出来ます。文化背景、価値観の異なる消費者を理解するためには有用な調査手法となります。

【インタビューリサーチのデメリット】

国内と異なり、インタビューして結果を得るまでに時間がかかります。
また、コスト面でも対象者を会場に集めて実施するのか、同時通訳が必要かなど、インタビューをどのようにしたいかによって変動します。

専門家(競合、流通など)ヒアリング

【専門家(競合、流通など)ヒアリングの特徴】

対象国について詳しい専門家にヒアリングする方法です。現地法人や、専門機関に属している方にヒアリングを行うことで、現地の市場状況を知り、今後のマーケティング施策に活かします。

【専門家(競合、流通など)ヒアリングのメリット】

海外在中経験があったり、現地の情勢を詳しく知っている方にヒアリングをすることで、その方しか有していない情報や、知識や経験に基づいた話を収集することが期待できます。
また、最近では専門家とマッチングできるプラットフォームの出現により、ヒアリング環境も整ってきています。

【専門家(競合、流通など)ヒアリングのデメリット】

デメリットはあまりありませんが、費用対効果が分かりにくいため、成果が出るまでに時間がかかったり、コスト感を掴みづらいといったことがあるでしょう。
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海外調査の成功ポイント

海外市場調査の費用について

海外の市場調査にかかる費用は、調査手段や実施国、外部に委託する場合は委託先の会社によって異なりますが、実施の際にかかる費用としての相場は以下となります。

ネットリサーチ1か国50万円~
アンケートパネルを使った調査が主になりますが、実施内容やによって料金変動があります。
(実施国によって調査単価が異なる場合があります。)

インタビュー調査:1か国200万円~
現地まで行くのか、会場を貸し切るのか、同時通訳が必要なのかなど、実施条件によって料金変動があります。

専門家へのヒアリング:1か国20万円~
最近では現地の方に直接依頼ができるマッチングサービスもあり、そのようなサービスを利用すると数千円~数万円で情報を得ることも可能です。

本格的海外市場を調査のため、デスクリサーチ、インタビュー調査、専門家へのヒアリング、法規制など全て組み合わせてフルで依頼する場合、1か国あたり400万円~が相場となります。

外部に頼らず調査をする場合は比較的コストを抑えることが出来ますが、海外の実情を知るためには自社のみで調査をすることは難しい場合が多いでしょう。
また、海外の市場を調査する場合様々な手法を組み込んで分析する必要があるため、コスト面を考えると自社と外部で実施する調査を棲み分けることが必要になるでしょう。
海外調査の成功ポイント

海外調査の成功ポイント

海外市場調査の成功ポイントを2つ下記に挙げさせていただきます。

・ターゲット市場の理解
・適切な調査方法の選択


これらは海外市場調査を行う上で重要なポイントになります。
注意点を踏まえながら説明していきます。

ターゲット市場の理解

対象となる海外市場を詳細に理解しましょう。その市場の文化、言語、法的要件、消費者の嗜好、競合状況などについて深い洞察を得ることが成功の鍵です。
地域の文化や市場の特性に合わせて調査戦略やビジネス戦略をカスタマイズしましょう。
【注意点】
文化と言語: 対象市場の文化と言語を理解し、文化的な違いと言語の障壁に注意。
・法的要件と規制: 対象市場の法的要件と規制を調査し、遵守する。
・消費者のニーズ: ターゲット市場のニーズと嗜好を調査し、製品やサービスを調整。
・競合状況: ターゲット市場における競合状況を分析し、競争力を確認。
・マーケットエントリー: ターゲット市場への参入戦略を検討し、最適な方法を選択。
・準備と計画: ターゲット市場の理解に時間とリソースを投資し、準備と計画を丁寧に行る。

これらのポイントを実践することで、海外市場での成功の可能性が高まります。

適切な調査方法の選択

対象市場に合わせて適切な調査方法を選択しましょう。インターネット調査、フィールドリサーチ、グループディスカッションなど、適切なツールと手法を組み合わせることが重要です。
調査方法を選定する際に、予算、サンプリング方法、データ収集手法などを検討し、最適なバランスを見つけましょう。
【注意点】
・目的と質問の明確化: 調査の目的と研究質問を明確にし、必要な情報を特定します。
・サンプリング方法: サンプリング方法を検討し、対象市場を代表する標本を収集する計画を立てます。
・データ収集手法: インターネット調査、フィールドリサーチ、グループディスカッションなど、適切なデータ収集手法を選択します。
・予算とリソース: 調査予算と利用可能なリソースを考慮し、費用対効果の高い方法を選びます。
・データの品質と信頼性: データ品質を確保し、信頼性の高い結果を得るための品質管理プロセスを実施します。
・インサイトの迅速な活用: データ収集後、データを迅速に分析し、洞察を得てビジネス戦略に活用します。
これらの注意点を考慮して、適切な調査方法を選択し、効果的な海外市場調査を実施することをお勧めいたします。

まとめ

これまでに述べてきたように企業が新しいビジネスを海外で行うには海外市場調査は必要不可欠です。

新たな市場での成長機会を特定し、戦略的なビジネス展開の機会を選定することができ市場調査によりリスク要因を特定することで、最小限に抑えるための戦略を策定や不確実性を低減します。更にリスク管理をおこなうことにより市場ニーズやトレンドの理解、製品やサービスを適切に調整し、市場での成功の確度を上げることに役立っていきます。

ただ、海外市場調査を確実に成功させるには手間やノウハウが必要で、すべて自社で行うことは簡単ではありません。
ここまでお伝えさせていただきましたが、確実性が高い海外市場調査を行い成功に近づけるには、外部の調査会社に依頼することも方法の1つです。
ただ数十万~数百万もの高額な費用がかかり、新しくビジネスを行うにあたりコストがかかりすぎる懸念もあります。

現在スモールビジネスから海外進出も検討している企業も多い中、コスト感は非常に重要になってきますので外部を検討する場合はインターネット調査とフィールドリサーチのメリット、デメリットを考慮し時間、コストから費用対効果が良いと考えられる企業をさがして検討することをお勧めします。

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