イベントアンケートの作り方は?テンプレートや回答率が上がるコツを紹介

25 2024.10

アンケート活用事例

イベントアンケートとは、イベント会場で回収するアンケートのことです。人がたくさん集まる場で回収数を高め今後の施策につながる結果を得るには、アンケートを作成する際に注意したいポイントがあります。

本記事では、イベントアンケートの役割や回答率を上げるポイント、イベントアンケートの作成方法や作り方のコツなどを解説します。
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イベントアンケートの役割

イベントで回収するアンケートは、参加者の満足度や意見を収集でき、イベントの評価や改善点を把握するために重要な役割を果たします。
参加者の感想や要望を知ることで、次回のイベントの企画や運営に役立てられます。また参加者のプロフィールや興味関心を把握することでターゲット像が明確になり、そのニーズに合ったコンテンツを提供するための参考にもなるでしょう。さらにスポンサーや協賛企業に対しても、イベントの成功度や参加者の反応を報告するためのデータとして活用できます。

イベントアンケートで回答率を上げるには

イベントアンケートの実施において重要なのが、回答率です。ここではアンケートの回答率を向上させるためのポイントを3つ紹介していきます。

シンプルな設問を心がける

アンケートはサクサクと回答できるようなシンプルさが求められ、その結果有効な回答が集まりやすくなります。
一目で何を聞きたいのか趣旨がつかめない設問や、多すぎる選択肢などは設問の意図を理解するまでに時間がかかります。そのようなアンケートは、回答者にとって面倒に感じてしまうので、適当に回答されるリスクが高まります。回答負荷をできるだけ下げるために、設計はシンプルにしましょう。
また、「講演時間の長さと理解度について教えてください」のように講演時間の長さと理解度に対する2つの評価を1問で聞くと、回答者が迷ってしまうかつ正確な回答も得られなくなりますので、1つの設問に聞く内容は1つまでにしましょう。

適切な回答形式を使用する

アンケートにおける回答形式は主に以下の4つがあります。アンケートの目的や回答負荷を考慮して適切な回答形式を選択しましょう。
単一回答
  • 複数の選択肢から、1つだけ選択できる回答形式
  • 回答は一つなので集計や分析が行いやすいです。一方で回答するときに一つしか選択できないため、心理負担がかりやすくなります。

複数回答
  • 複数の選択肢から、複数選択できる回答形式
  • 潜在的な意見を把握しやすく回答者も回答しやすいですが、本当に知りたいことに対して結果がぼやけてしまう可能性があります。そのような場合は3つまでというような回答個数制限を設けることがあります。

マトリクス
  • 複数の質問に対し、同じ選択肢で回答してもらう際に表形式でまとめた形式
  • 選択肢が同じなので回答者側は回答しやすいですが、項目や選択肢が多い巨大なマトリクスは回答負荷が大きくなります。Webアンケートでは、スマートフォンで回答する人の割合が多いため、巨大なマトリクスはスクロールしなければ全体が見えず回答に手間取ります。このようなアンケートは結果的に先頭にあった選択肢に回答が集中するなど、有効回答が得られない可能性がありますので、項目・選択肢数には注意が必要です。

自由記述
  • 記述欄を設け、回答者に自由に文章を書いてもらう回答形式
  • 設計側が予想していなかった回答を得ることができる一方で、選択肢形式より回答や集計負担が大きくなります。また、自由記述ばかりの質問は答者の回答意欲を削ぐものになるので、できるだけ選択肢を用意するようにしましょう。

回答にかかる所要時間・設問数を記載

設問が何問あって、回答完了までにどれくらい時間がかかるかわからないアンケートは回答者のモチベーションを下げる要因となります。回答にかかる時間や設問数を事前に知らせて、回答に対するハードルを下げる工夫をしましょう。
Webアンケートでは回答中に全体の設問に対して今どのくらい進捗しているかを表すメーター付のものがありますが、このような機能もアンケートに対する負荷を減らすためのものになります。

また、重要なのが回答数ではなく、回答率である理由を詳しく知りたい方は下記の記事も併せてご覧ください。
アンケート調査で「回答率」が重要なのはなぜ?回答率を向上させる方法についても解説

一番知りたい質問を最初に持ってくる

アンケートの回答率を上げるためには、一番知りたい質問を最初に聞くようにしましょう。
回答者は最初の数問でアンケートの重要性や興味度を判断するため、最も重要な質問を冒頭に配置することで、回答者の関心を引きつけ最後まで回答させやすくなります。
またイベント中は回答者も忙しいため、アンケート回答に十分な時間を確保できないことも考えられます。時間がないながらも回答者の集中力が高い最初の段階で重要な情報を収集することで、途中で回答を中断されても最低限の必要なデータを確保できます。これによりアンケート全体の回答率とデータの質を向上させられます。

回答欄は自由記述ではなく選択形式にする

回答欄を自由記述ではなく選択形式にすることも、回答率を上げるための重要なポイントです。
アンケートの回答形式には複数の選択肢の中から1つを選ぶ単一回答形式(シングルアンサー)や複数の回答を選べる複数回答形式(マルチアンサー)、記述欄に自由に回答できる自由記述形式などがあります。
誰もが忙しく動き回るイベントアンケートでは、迅速に回答できる選択形式の方が回答者の負担を減らし、アンケートを途中で放棄するリスクを軽減できます。また選択形式の質問はデータの集計や分析が容易で、結果を迅速に把握できるというメリットもあります。

イベントの最初にアンケートを配る

イベントの最初の段階や参加者の来場時などにアンケートを配ることも、イベント進行中に回答する時間を確保できるため回答率アップにつながります。
またイベントの最初の段階は参加者が新鮮な気持ちで回答でき、より正確なフィードバックを期待できるでしょう。

オンラインでもアンケートに回答できるように設定する

オンラインでも回答できるようにしておけば、さらなる回答率アップを期待できます。来場時に配布するチラシ等にQRコードを記載してアンケートに誘導すると、手書きよりも簡単に入力できるため回答率が上がるでしょう。
また、参加者がイベント後でも自宅や移動中にスマートフォンやパソコンから簡単に回答できるため、時間や場所の制約を受けずに回答できます。さらにオンラインアンケートツールは自動集計機能を備えていることが多く、データの収集と分析が迅速に行えるというメリットもあります。
イベントアンケート作成における設問の作り方のコツ

イベントアンケート作成における設問の作り方のコツ

ここでは、イベント参加者からできる限り有益な情報を得るためのイベントアンケートの設問の作り方のコツを紹介していきます。イベント運営においてフィードバックを得る機会は非常に重要です。その中でもアンケートはフィードバックを得る手段としてよく使われていますので、これから実施される方やアンケートの実施方法にお悩みの方の参考になれば幸いです。

アンケートの目的・目標を設定する

まずはアンケートの目的・目標を設定することからはじめましょう。
回答結果を以て何かしらの行動に移すためには最初の調査設計が大切になります。アンケート結果の使用目的が定まっていないまま、とりあえず気になることを聞くと、無駄な設問や選択肢が増えてしまい、回答者に負担がかかるだけでなく、データの活用も難しくなります。
「アンケートから何を知りたいのか」、「そのために必要な設問項目や選択肢は何なのか」ということを逆算して考え、データ収集後の活用イメージを持ってアンケートを作成することが基本となります。

設問・回答形式ごとにも目的を決める

調査の目的が決まったら、設問文、回答形式、選択肢などを決めていきます。ポイントとしては、なぜその回答形式にするのかなど、設問・回答形式ごとにも目的を持たせることです。「○○を知るために△△な情報が欲しい」というところまで突き詰めると、適切な設問文や回答形式を採択しやすくなります。
また、集計・分析のしやすさを考えた回答形式を採択することも重要です。例えば回答形式は自由記述式より選択肢式の方が集計・分析がしやすくなります。
無駄のないアンケートは、回答者負担の軽減につながるかつ、リサーチャーにとっても集計・分析面で業務効率が上がります。根拠を持って設問・回答形式を決めていきましょう。

バイアスをが生まれない回答選択肢を用意する

リサーチにおけるバイアスとは、回答結果に偏りが生じることです。偏った調査結果は有効性の是非が問われ、せっかく調査をしたのに使えないデータとなった場合、作成時間やコストが水の泡となります。バイアスは意図的でなくても設問文や選択肢、アンケートタイトル、対象者など様々な場面でかかることがあります。実態に近い形の回答結果になるようにバイアスに注意をしながらアンケートを作成しましょう。
上記で紹介したアンケートの作成におけるコツについて、さらに深堀したコラムも投稿しています。イベントアンケートにも活かすことができますので、併せてご覧ください。
アンケートの作り方|実施方法や回答率アップのコツも解説

イベントアンケートの作成方法

ここでは、イベントアンケートで実施できるのアンケートの作成方法について3つ紹介していきます。

紙で作成

イベント会場ではパンフレットや資料などにアンケート用紙が付属していたり、イベント終了後にアンケート記入ブースに誘導されたりと、昔から紙媒体のアンケートは主流となっております。
パソコンやスマートフォンに不慣れな高齢者が回答できることや、その場で記入してもらうことで回収しやすいことが利点として挙げられます。反対に、印刷代がかかることや、一度印刷すると内容を修正することが難しい、集計する際に手間がかかるなどがデメリットとして挙げられます。

Webフォームで作成

最近ではインターネット上でアンケートを実施することも増えてきており、イベントアンケートでも利用されるようになっています。アンケートフォームのメリット・デメリットは上述した紙媒体で挙げたものと反対で、印刷代がかからず、集計や修正が楽にできる点がメリットとなり、ネットに慣れていない人たちの回収が難しいことがデメリットとなります。
アンケートをする際の媒体に関して、どれが良いとは一概には言えませんので、アンケート対象となる人や目的に応じて使い分けましょう。Webフォームでのアンケート作成に関しましては、Googleフォームがおすすめです。
Googleフォームの使い方に関する記事は下記よりご覧ください。
Googleフォームの作り方を徹底解説!メリットや便利な使い方まで紹介

アンケート作成サービスやアプリの利用

アンケートを簡単に作成することができるツールを使ってイベントアンケートを行う方法です。画面作成、回答画面のURL作成に加え、アンケート結果を自動で集計してくれる機能が付いているなど、アンケートを実施する際に必要な機能が一通り揃っているため、大規模なアンケートを実施する際はアンケート作成サービスやアプリの利用を検討した方が良いでしょう。
アンケート作成から集計までのサポートを受けながら、初心者でも簡単に利用できるサービス「Surveroid(サーベロイド)」もおすすめです。

イベントアンケートの例文・テンプレートの紹介

ここでは、イベント開催時に使えるアンケートの設問項目をいくつかご紹介していきます。
聞きたいことに応じてアレンジしてご活用いただければ幸いです。

Q.イベントを知ったきっかけを教えて下さい。

□当社のホームページ、□SNS・ブログ、□メールマガジン、□検索エンジンでに検索、□インターネット広告、□交通・屋外の広告、□家族・友人・知人、□その他


Q.イベントの満足度について総合的に教えて下さい。

□満足、□やや満足、□どちらともいえない、□やや不満、□不満


Q.前問で答えた満足度の理由について、具体的に教えて下さい。

自由記述欄


Q.イベントで良かったと思うコンテンツを教えて下さい。

□コンテンツ1、□コンテンツ2、□コンテンツ3、□コンテンツ4、□コンテンツ5


Q.イベントに対する不満点があれば教えて下さい。

自由記述欄


Q.次回、イベントを実施する場合は参加したいですか。

□参加したい、□参加したくない

Q.イベントへのご意見・ご要望がありましたら、ご自由にお書きください。

自由記述欄

これらの項目と合わせて性別や年代など属性情報も聴取するようにしましょう。満足度や不満点などは回答者属性によって違う場合があります。アンケート内で聴取した属性情報を分析軸として、クロス集計表で結果を確認すると、改善に役立つデータを計測することが出来るかもしれません。弊社が運営するアンケートツール『Surveroid(サーベロイド』ではそのようなクロス集計表を出力することも可能です。

企業担当者向けのセミナー、ウェビナーなど

Q.本セミナーを知ったきっかけを教えて下さい。

Q.セミナーの総合満足度を教えて下さい。

Q.前問で答えた満足度の理由について、具体的に教えて下さい。

Q.現在抱えているお困りごとを教えてください。

Q.本セミナーの内容はお困りごとの解決に役立ちそうですか。

Q.セミナーで良かったと思うコンテンツを教えて下さい。

Q.次回、セミナーを実施する場合は参加したいですか。

Q.セミナーへのご意見・ご要望がありましたら、ご自由にお書きください。

子供向けイベント、地域イベント、ライブイベントなど

Q.イベントを知ったきっかけを教えて下さい。

Q.これまでイベントに何回参加したことがありますか。

Q.イベントの総合満足度を教えて下さい。

Q.前問で答えた満足度の理由について、具体的に教えて下さい。

Q.本イベントで最も魅力的だったコンテンツを教えて下さい。

Q.次回、イベントを実施する場合は参加したいですか。

Q.イベントへのご意見・ご要望がありましたら、ご自由にお書きください。

まとめ

イベント運営を続けていくためには、主催側からはわからないイベント参加者からの意見を知ることが大切です。イベントをより良いものにしていくためにアンケートを実施し、改善に向けて動くというサイクルを回すことで以降のイベントに活かしましょう。
記事を運営する当社はセルフ型のアンケートツール「Surveroid(サーベロイド)」をご提供しております。回答モニターを保有しているため、イベント来場者へのアンケートの実施はもちろん、イベントを開催前のニーズ把握などの調査も可能です。

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