2022年10月12日 更新

アンケート結果を集計する際の手順について紹介-D.I.Y.リサーチ入門(12)

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アンケート結果の集計手順

首尾よくアンケートの回答が集まったら、次はアンケートデータの集計・分析段階に進みます。

アンケートデータの集計・分析作業は、さらに次のような細かいステップに分けられます。
(1)    回答データの検査、有効データの確定
(2)    集計用のデータ加工
(3)    集計、製表
(4)    集計結果のビジュアル化
(5)    レポートの作成


本記事では、上記の(1)と(2)について解説致します。

回答データの検査、有効データの確定

「回答データの検査、有効データの確定」のステップでは、個々の回答者の回答、あるいは特定の設問に対する回答が、使えるデータかどうかを検査します。回答データを眺めていると、明らかにおかしな回答が含まれていることがあります。また、使用したリサーチツールに付いている集計機能を使って全体での集計(単純集計)を出してみると、分布が明らかに変だったり、数量の最大値、最小値などに異常な値を発見することがあります。

おかしな回答や分布・数量の異常から、自分の作ったアンケートの設問に不備があったり、依頼の仕方が適切でなかったことがわかることはよくあり、これは次回以降のリサーチのための反省材料であり、リサーチャーとしての能力向上のための勉強の機会となります。

おかしなデータに対しては、「その人の回答全体を無効とし、集計に含まない」「特定の設問への回答を不明扱いに修正する」「その設問は集計に使用しないことにする」などの処理をします。

無効になる回答者が多く、かつ回答者の回答態度に起因すると思われる場合で、パネルを借りた場合は、パネルサプライの会社にその旨を伝えることも必要です。場合によってはその分を減額してくれたり、追加で回答者を集めてくれることもありますし、その会社のパネル管理方法、パネルの質が向上するきっかけになるかもしれません。

集計用のデータ加工

回答データを検査し、有効にするデータが確定したら、「(2) 集計用のデータ加工」に進みます。

アンケートの設問・選択肢は、回答者が答えやすいように作られたもので、必ずしも集計・分析に適した形式をとっているわけではありません。これを集計用に加工するのがこのステップです。

例えば、「1.とても満足」「2.まあ満足」「3.どちらともいえない」「4.やや不満」「5.とても不満」というような5段階評価の設問がある場合、これに上から5点、4点、3点、2点、1点のスコアを与え、数量として平均値や標準偏差を集計することがあります。あるいは、上2つの選択肢への回答をまとめて「満足(計)」あるいは「トップ2ボックス」などと名付け、この比率を集計し分析に使う、ということがよくあります。

こうした加工がアンケート集計作業のメインとなる部分であり、アンケート結果分析の中心であるといってよいと思います。リサーチツールについている無料の集計機能では、この作業がなかなか面倒かもしれません。そのような場合、別途アンケート集計専用のソフトウェアを使うことを検討してもよいです。

アンケートの集計専用のソフトウェアとしては、以下のようなものがあります(SPSSは、基本モジュールだけではアンケート専用とは言い難いですが、Data PreparationやCustom Tablesというアドインを追加するとアンケート集計用の機能が揃います)。

ASSUM
田園
秀吉
太閤
SPSS

ただし、D.I.Y.リサーチャーに最初にお勧めするのは、リサーチツールの集計機能とExcelを使って集計作業をすることです。それで足りない、または作業が煩雑すぎて効率的でないと思ったときに、上の専用ソフトウェアの導入を検討してみてください。

Excelでよいということは、他の表計算ソフトでも基本的には構わないのですが、困ったときの解決をググって探したときの結果の量を考えると、現状ではExcelが圧倒的に便利ではないかと思います。

リサーチツールの集計機能とExcelを使う、という場合に1つ重要なのは、リサーチツール上のデータとExcel上のデータのやりとり、つまりデータのインポートとエクスポートをストレスなくできるようにしておくことです。これが楽にできれば、相当の作業が効率的にできるようになります。逆に言えば、データのインポート・エクスポートが面倒な集計機能のリサーチツールは、採用判断の際減点した方が良いと思います。

次回も集計ステップと集計ツールについて引き続き説明します。

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