U&A調査とは
ここまで概論的な話が続きましたので、これからは少し具体的な調査の種類別に、その設計について考えてみます。
はじめてマーケティング・リサーチをやってみようと思う人の多くが、マーケティング・リサーチの内容としてまず想定するのは、リサーチ業界で「U&A調査」と言われるタイプの調査ではないかと思います。
U&AとはUsage & Attitude(使用と態度)の略で、簡単に言えば商品の使用・購入に関する実態と意識の調査、ということになります。ひっくり返してA&Uといわれることもあるようです。
U&A調査の項目は、おおまかにいうと以下の3つです。
1. 商品カテゴリーのこと
2. 具体的な商品(ブランド)のこと
3. 消費者の属性
「商品カテゴリー」とは、「ヨーグルト」とか「パソコン」といった商品分野のことで、例えば「ヨーグルトを買うことがあるか」「どこで買っているか」「いつ食べるか」「どのようにして(そのままとか、料理に入れてとか)食べるか」・・・などといった設問があります。
「具体的な商品(ブランド)」は、ヨーグルトの例でいえば「恵」とか「ブルガリア」といった銘柄それぞれのことで、「知っているか」「買ったことがあるか」とか、「そのブランドを選んで買う理由はなにか」「どこでその商品のことを見聞きしたか」などといった設問ができます。
「消費者の属性」は、性別、年齢、職業などといった基本的な属性のほかに、「健康に気をつかっているか」とか、「家庭で料理をするか」などといった意識やライフスタイルに関することも含みます。
こうして並べると、いかにも「マーケティング・リサーチ」らしい、それがわかったら市場や消費者のことが理解できるようになるな、という魅力的な設問項目ができあがります。つまり、U&A調査とは、対象とする市場とその消費者についての「基本的なことがら」を知るための調査、と一言でまとめられると思います。
そのため、マーケティングリサーチをはじめて行う人が想定するのではないか、と最初に述べたわけです。また、U&A調査の設問項目は基本的なことがらなので、そのほかのさまざまな特定の目的をもったマーケティング・リサーチの中にも、パーツとして入ってきます。
はじめてマーケティング・リサーチをやってみようと思う人の多くが、マーケティング・リサーチの内容としてまず想定するのは、リサーチ業界で「U&A調査」と言われるタイプの調査ではないかと思います。
U&AとはUsage & Attitude(使用と態度)の略で、簡単に言えば商品の使用・購入に関する実態と意識の調査、ということになります。ひっくり返してA&Uといわれることもあるようです。
U&A調査の項目は、おおまかにいうと以下の3つです。
1. 商品カテゴリーのこと
2. 具体的な商品(ブランド)のこと
3. 消費者の属性
「商品カテゴリー」とは、「ヨーグルト」とか「パソコン」といった商品分野のことで、例えば「ヨーグルトを買うことがあるか」「どこで買っているか」「いつ食べるか」「どのようにして(そのままとか、料理に入れてとか)食べるか」・・・などといった設問があります。
「具体的な商品(ブランド)」は、ヨーグルトの例でいえば「恵」とか「ブルガリア」といった銘柄それぞれのことで、「知っているか」「買ったことがあるか」とか、「そのブランドを選んで買う理由はなにか」「どこでその商品のことを見聞きしたか」などといった設問ができます。
「消費者の属性」は、性別、年齢、職業などといった基本的な属性のほかに、「健康に気をつかっているか」とか、「家庭で料理をするか」などといった意識やライフスタイルに関することも含みます。
こうして並べると、いかにも「マーケティング・リサーチ」らしい、それがわかったら市場や消費者のことが理解できるようになるな、という魅力的な設問項目ができあがります。つまり、U&A調査とは、対象とする市場とその消費者についての「基本的なことがら」を知るための調査、と一言でまとめられると思います。
そのため、マーケティングリサーチをはじめて行う人が想定するのではないか、と最初に述べたわけです。また、U&A調査の設問項目は基本的なことがらなので、そのほかのさまざまな特定の目的をもったマーケティング・リサーチの中にも、パーツとして入ってきます。
U&A調査の注意点
さて、「なるほど簡単だね、U&A調査をまずやってみよう」という前に、注意点についてふれておきましょう。
大手リサーチ会社のIpsosが、U&A調査のよくある問題点として次の4つをあげています。
Ipsos Encyclopedia - Usage & Attitude Surveys (U&A)
1. 目的がはっきりしていない
2. そのため、質問項目が多くなりすぎる
3. 質問項目が多すぎて、アンケートの回答者がいやになってしまうため、データにも影響が出る
4. アンケートだけでデータを取ろうとしすぎる。特に消費者の「行動」は、アンケートでは回答者の記憶に頼ったデータでしかない。
ここでいっている「目的」は、この(設計編)の最初にふれた「結果を何に使うか」という意味での目的になります。
結果を何に使うかをはっきりさせる、ということがまず大事で、次に、U&A調査になんでも託さないこと、そのほかの情報収集や整理と併せて考える、ということが必要になります。
「そのほかの情報」には、業界統計、官庁統計、その他の入手できる情報(POSデータとか)といった二次データや、座談会や顧客へのインタビューなど定性データの収集、自社のリソース(財務的、技術的、人的・・)の整理・分析といったことが含まれます。
「目的」=結果の使い途は、ほとんどの場合何らかの「意思決定」であると思いますが、そのために上記の情報に任せる部分は何か、U&A調査のデータが必要な部分は何か、をはっきりさせていけば、U&A調査をシェイプアップできるはずです。
つまり、調査以外の情報収集・整理と併せて、ビジネス的な目的を達成するように考えておくことが、U&A調査設計の要点になります。
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大手リサーチ会社のIpsosが、U&A調査のよくある問題点として次の4つをあげています。
Ipsos Encyclopedia - Usage & Attitude Surveys (U&A)
1. 目的がはっきりしていない
2. そのため、質問項目が多くなりすぎる
3. 質問項目が多すぎて、アンケートの回答者がいやになってしまうため、データにも影響が出る
4. アンケートだけでデータを取ろうとしすぎる。特に消費者の「行動」は、アンケートでは回答者の記憶に頼ったデータでしかない。
ここでいっている「目的」は、この(設計編)の最初にふれた「結果を何に使うか」という意味での目的になります。
結果を何に使うかをはっきりさせる、ということがまず大事で、次に、U&A調査になんでも託さないこと、そのほかの情報収集や整理と併せて考える、ということが必要になります。
「そのほかの情報」には、業界統計、官庁統計、その他の入手できる情報(POSデータとか)といった二次データや、座談会や顧客へのインタビューなど定性データの収集、自社のリソース(財務的、技術的、人的・・)の整理・分析といったことが含まれます。
「目的」=結果の使い途は、ほとんどの場合何らかの「意思決定」であると思いますが、そのために上記の情報に任せる部分は何か、U&A調査のデータが必要な部分は何か、をはっきりさせていけば、U&A調査をシェイプアップできるはずです。
つまり、調査以外の情報収集・整理と併せて、ビジネス的な目的を達成するように考えておくことが、U&A調査設計の要点になります。
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U&A調査はサーベロイドで
Surveroid(サーベロイド)では、商品の使用・購入に関する実態と意識について、ご自身で消費者に対してアンケートを実施することができます。消費者に対する調査を定量的に行いたい場合、調査会社に依頼することもありますが、時間とコストがどうしてもかかってきます。このようなボトルネックをセルフで行うことで解消することが可能ですのでご興味のある方は是非下記までお問い合わせください。
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