DIYリサーチとは?アンケートを自分で行うときのお勧めツール6選!-D.I.Y.リサーチ入門(1)

12 2024.06

DIYリサーチ

DIYリサーチとは?アンケートを自分で行うときのお勧めツール6選!-D.I.Y.リサーチ入門(1)

DIYリサーチとは

アンケートが必要になったときに、「アンケート画面の作成」から「アンケートの配信」、「データ集計」などの一連のネットリサーチのプロセスを全て自身で行うことをDIYリサーチといいます。
調査会社などに委託して調査を行うのではなく、セルフ型のアンケート作成ツールなどのシステムを使って、安価かつスピーディーにデータを集めることがDIYリサーチの大きなメリットとなります。
DIYリサーチに関する記事一覧はこちらから確認できます。

DIYリサーチツールと調査委託の使い分け

会社員や研究者・学生の方は、時に、様々な理由で「アンケート」に携わる必要が出てくることがあります。例えば、「消費者アンケートをしなければならない」「顧客の反応を上司に数字で報告しなければいけない」「マーケティング・リサーチなるものをやってみたい」「突然会社にマーケティング・リサーチ担当部署ができて任された」「従業員の会社満足度を調べなければいけない」「論文を書くために意識調査データが必要」などなど様々な理由があります。
このようにアンケートが必要になったら自分でするか、外部の調査会社などに頼むのか2通り考えられます。

調査委託の特徴

大きな会社にお勤めならば、社内にリサーチ専門の部署や担当者が存在すると思うので、そちらに相談するのが良いと思います(派閥が違う、仲が悪い、あまりに忙しそうで声をかけられない、などの問題がなければ)。

仮に社内に担当がいなくても、そのリサーチ・プロジェクトに100万円以上(あるいは50万円以上でも)の予算をつけられる環境ならば、マーケティング・リサーチ会社に相談するのが良いです。

マーケティング・リサーチやアンケートは、実際やってみると想像以上に手間がかかり、たくさんの悩ましい問題に直面する、面倒な業務です。手慣れた業者に頼むにこしたことはなく、また不慣れなあなたが費やす人件費を考えたらなおさらです。専門会社に頼むことで、リサーチで解決したい課題について、期待以上のアドバイスをもらえるかもしれません。

どのリサーチ会社に相談したらよいかわからないという場合は、JMRA(一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会)の正会員社リストから、当該調査テーマを得意としていそうな会社を選ぶのが良いと思います。一定の品質は期待できるでしょう。もしあなたが「一定品質以上」の専門的なアドバイスを期待する場合には、どの会社に頼むかというより、優秀で親身になってくれる担当者に運よく当たるかどうかの問題だと思います。

DIYリサーチツールの特徴

さて、あなたが上記の環境にない場合、つまりリサーチはしたいが予算は少ない自分でなんとかしなければならない、という場合が、本題の「DIYリサーチ」の出番になります。予算がないから自分で(D.I.Y.で)何とかしようという訳です。この連載では、DIYリサーチをやってみよう、あるいは興味があるという人に向けて、少し詳しくDIYリサーチの使い方について説明したいと思います。
インターネット調査中心の時代になって、DIYリサーチ用のツール、サービスが多くの会社から提供されています。試しに「DIYリサーチ」でググっていただけば、たくさんのサービスが検索されて出てきます。
DIYリサーチ検索結果

DIYリサーチ検索結果

まずは、こうしたDIYリサーチサービス、ツールの利用・選択についての話からはじめて、その後に、アンケートの設計や運用、分析などの話に進んでいきたいと考えています。

DIYリサーチツールの機能

DIYリサーチ用ツールの機能は、大別すると下記3つになります。
(1)アンケート作成・回答収集ツール
(2)パネル(アンケート回答者・モニター)配信
(3)集計・分析ツール

この3つがすべてセットになった(ワン・ストップ)DIYリサーチサービスも多いのですが、そうしたサービスを使う場合は、そのサービスの提供する範囲にあなたのできることは限られてしまいます。

もしあなたが、この1回だけ(または同じアンケートを継続的に)リサーチをしたいのなら、必要な要件を備えたワン・ストップのサービスで、安く使いやすいと思うものを選択するのが良いと思います。

一方、継続的に様々なリサーチをやっていきたい、今後もDIYでリサーチをする機会がありそう、という場合は、自分なりのカスタマイズができる拡張性のあるツールの選択や、サービスの使い分けといったことも考えた方が良いと思います。

DIYリサーチツールの紹介

DIYリサーチ用アンケート作成ツールとして、有名なものとしては下記が挙げられます。

Google Form (グーグルフォーム)
・Survey Monkey (サーベイモンキー)
・Qualtrics (クアルトリクス)

上記はいずれもアメリカの企業のサービスで、パネルは基本的にはついていません。
一方で、ワン・ストップのものは日本企業のサービスになり、下記が挙げられます。
・Surveroid(サーベロイド)
・Questant (クエスタント)
・Fastask (ファストアスク)

このうち、Surveroidはこの連載が載っているMarketing Research Journalの運営会社のサービスなので、サービスの比較はしません(忖度が生じるため)。実際試してもらうか、あるいは比較サイトを読んで自社のニーズに合ったサービスを検討してください(比較サイトも結局どこかの会社の広告である、ということはありがちなことですが)。

少し長くなりましたので今回はここまで。次回は、引き続きアンケート作成ツールの機能について、拡張性やカスタマイズ性も含めた考慮事項を説明していきたいと思います。

まとめ

アンケートが必要になった際に、自分で実施することができるツールが世の中に存在しています。
アンケートの目的を見失わずニーズに合ったツールを選び、効率的に回答を集めましょう。
アンケート作成、パネル配信、集計機能が備わっているセルフ型アンケートツール「Surveroid(サーベロイド)」は、カスタマーサポートに相談しながら作成も可能です。アンケート実施に際して困ったことがあればお気軽にお問い合わせください。

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