目次
セルフ型アンケートツール「Surveroid(サーベロイド)」では、2026年10月、25~59歳の会社員1,063人を対象に「仕事・職場に関する意識調査」を実施しました。
現在の勤務先に「満足している」「やや満足している」と回答した人は43.9%。一方で、「処遇・待遇」「仕事内容」「職場・人間関係」「働き方」「キャリア・成長」の5つに分けてみると、それぞれ異なる傾向が見えてきました。
また、転職意向や職場での指導についても調査しました。ハラスメントを気にして必要な指導を控えた経験がある人がいる一方、「上司からもっと率直に指摘してほしい」と考える人もみられます。
働く人は今の職場の何に満足し、何に不満を感じているのでしょうか。調査結果から見ていきます。
現在の勤務先に「満足している」「やや満足している」と回答した人は43.9%。一方で、「処遇・待遇」「仕事内容」「職場・人間関係」「働き方」「キャリア・成長」の5つに分けてみると、それぞれ異なる傾向が見えてきました。
また、転職意向や職場での指導についても調査しました。ハラスメントを気にして必要な指導を控えた経験がある人がいる一方、「上司からもっと率直に指摘してほしい」と考える人もみられます。
働く人は今の職場の何に満足し、何に不満を感じているのでしょうか。調査結果から見ていきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査手法 | インターネットリサーチ |
| 使用ツール | セルフ型アンケートツール「Surveroid(サーベロイド)」 |
| 調査期間 | 2026年10月2日〜5日 |
| 対象者 | 25〜59歳の会社員(正社員・正職員、契約・嘱託社員、派遣社員) |
| サンプルサイズ | 1,063人 |
※小数点第2位を四捨五入しているため、合計が一致しない場合があります。
勤務先に満足している人は43.9%。約3人に1人は「どちらともいえない」

現在の勤務先について「満足している」と回答した人は13.5%、「やや満足している」は30.5%で、合わせて43.9%でした。
一方、「やや不満である」「不満である」を合わせた不満層は22.6%。「どちらともいえない」は33.5%でした。
勤務先に積極的な満足を感じている人が半数に届かない一方で、明確な不満を示している人も約2割にとどまります。
では、勤務先への評価を「処遇・待遇」「仕事内容」「職場・人間関係」「働き方」「キャリア・成長」の5つに分けると、どのような違いがあるのでしょうか。
一方、「やや不満である」「不満である」を合わせた不満層は22.6%。「どちらともいえない」は33.5%でした。
勤務先に積極的な満足を感じている人が半数に届かない一方で、明確な不満を示している人も約2割にとどまります。
では、勤務先への評価を「処遇・待遇」「仕事内容」「職場・人間関係」「働き方」「キャリア・成長」の5つに分けると、どのような違いがあるのでしょうか。
満足度が最も高いのは「職場・人間関係」、最も低いのは「キャリア・成長」
5つのテーマ別に見ると、「満足している」「やや満足している」の合計が最も高かったのは「職場・人間関係」の48.0%でした。
次いで「仕事内容」47.4%、「働き方」47.1%と、いずれも半数近くが満足しています。
一方、「処遇・待遇」は41.9%、「キャリア・成長」は37.6%でした。
次いで「仕事内容」47.4%、「働き方」47.1%と、いずれも半数近くが満足しています。
一方、「処遇・待遇」は41.9%、「キャリア・成長」は37.6%でした。

特徴的なのが「キャリア・成長」です。
5テーマの中で満足している人が最も少ない一方、「どちらともいえない」が43.2%と最も多くなっています。
キャリアに明確な不満を抱えている人だけでなく、今の勤務先でどのように成長し、どのようなキャリアを築いていけるのか、評価を決めきれていない人も多い可能性があります。
5テーマの中で満足している人が最も少ない一方、「どちらともいえない」が43.2%と最も多くなっています。
キャリアに明確な不満を抱えている人だけでなく、今の勤務先でどのように成長し、どのようなキャリアを築いていけるのか、評価を決めきれていない人も多い可能性があります。
最大の不満は「給料が少ない」。キャリアでは「今後をイメージしにくい」
続いて、それぞれのテーマについて、具体的にどのような点に不満を感じているのかを聞きました。
テーマ別・具体的な不満TOP3
処遇・待遇
不満なし 27.8%
1位
給料が少ない
37.1%
2位
成果や貢献が評価・処遇に反映されていない
24.1%
3位
昇給の機会が少ない
24.0%
キャリア・成長
不満なし 36.0%
1位
今後のキャリアをイメージしにくい
28.0%
2位
新しい仕事や役割に挑戦する機会が少ない
17.9%
3位
キャリアについて相談できる機会が少ない
16.8%
働き方
不満なし 31.9%
1位
休暇が取りにくい
23.0%
2位
業務量が多い
20.0%
3位
労働時間が長い
16.6%
仕事内容
不満なし 37.1%
1位
仕事にやりがいや達成感を感じにくい
22.9%
2位
仕事が単調・マンネリ化している
21.8%
3位
自分の強みや能力を活かせない
13.7%
職場・人間関係
不満なし 37.6%
1位
上司との関係
22.8%
2位
一部の人に仕事や負担が偏っている
20.4%
3位
同僚との関係
18.1%
全項目の中で最も多かったのは、処遇・待遇の「給料が少ない」37.1%でした。
ただし、処遇では「成果や貢献が評価・処遇に反映されていない」も24.1%、「昇給の機会が少ない」も24.0%となっています。単純な給与額だけでなく、自分の働きや成果がどのように評価され、処遇に反映されるかどうかも不満の要因になっていることがうかがえます。
また、キャリア・成長で最も多かったのは「今後のキャリアをイメージしにくい」28.0%でした。
「知識やスキルを身につける機会が少ない」の15.2%よりも高く、学習機会そのものだけでなく、今の勤務先で働き続けた先のキャリアを描きにくいことが、不満の一つになっているようです。
職場・人間関係では、「上司との関係」22.8%に次いで、「一部の人に仕事や負担が偏っている」20.4%が2位でした。
人間関係に関する不満は、上司や同僚との関係だけでなく、仕事の分担や職場内の協力体制にも広がっていることがわかります。
ただし、処遇では「成果や貢献が評価・処遇に反映されていない」も24.1%、「昇給の機会が少ない」も24.0%となっています。単純な給与額だけでなく、自分の働きや成果がどのように評価され、処遇に反映されるかどうかも不満の要因になっていることがうかがえます。
また、キャリア・成長で最も多かったのは「今後のキャリアをイメージしにくい」28.0%でした。
「知識やスキルを身につける機会が少ない」の15.2%よりも高く、学習機会そのものだけでなく、今の勤務先で働き続けた先のキャリアを描きにくいことが、不満の一つになっているようです。
職場・人間関係では、「上司との関係」22.8%に次いで、「一部の人に仕事や負担が偏っている」20.4%が2位でした。
人間関係に関する不満は、上司や同僚との関係だけでなく、仕事の分担や職場内の協力体制にも広がっていることがわかります。
「給料が少ない」が最多でも、勤務先への満足は処遇だけでは決まらない
具体的な不満では「給料が少ない」が最も多い結果となりました。
一方、それぞれのテーマへの満足度と、勤務先への総合満足度との関係を見ると、5テーマすべてで強い関連がみられました。
一方、それぞれのテーマへの満足度と、勤務先への総合満足度との関係を見ると、5テーマすべてで強い関連がみられました。
総合満足度への関連度と満足率
縦軸:総合満足度との相関係数(関連度、Spearmanの順位相関)/横軸:各テーマの満足率/n=1,063
※破線は5テーマの平均値(満足率44.4%、相関係数0.75)。
↑ 関連度(相関係数)
0.70
0.74
0.78
0.82
34%
38%
42%
46%
50%
平均 44.4%
平均 0.75
関連度大・満足度低
→ 優先して改善 関連度大・満足度高
→ 強みとして維持 関連度小・満足度低 関連度小・満足度高 働き方(47.1%・0.79) 仕事内容(47.4%・0.78) 処遇・待遇(41.9%・0.75) キャリア・成長(37.6%・0.72) 職場・人間関係(48.0%・0.71)
満足率 →
→ 優先して改善 関連度大・満足度高
→ 強みとして維持 関連度小・満足度低 関連度小・満足度高 働き方(47.1%・0.79) 仕事内容(47.4%・0.78) 処遇・待遇(41.9%・0.75) キャリア・成長(37.6%・0.72) 職場・人間関係(48.0%・0.71)
最も高かったのは「働き方」の0.79で、「仕事内容」0.78、「処遇・待遇」0.75と続きました。
ただし、5テーマはいずれも総合満足度との関連が強く、特定の一つだけが突出しているわけではありません。
今回の結果からは、「給与さえ上がれば満足する」「人間関係さえ良ければ満足する」といった単純な構造ではなく、仕事内容、働き方、処遇、人間関係、キャリアなど、複数の要素が勤務先への評価と関連していることがわかります。
※相関関係は因果関係を示すものではありません。
ただし、5テーマはいずれも総合満足度との関連が強く、特定の一つだけが突出しているわけではありません。
今回の結果からは、「給与さえ上がれば満足する」「人間関係さえ良ければ満足する」といった単純な構造ではなく、仕事内容、働き方、処遇、人間関係、キャリアなど、複数の要素が勤務先への評価と関連していることがわかります。
※相関関係は因果関係を示すものではありません。
調査設計のポイント
複数のテーマやコンセプトを比べるときは「提示順」にも注意
複数のテーマを同じアンケートで評価してもらう場合、提示する順番が回答に影響することがあります。
Surveroidの「設問間ランダマイズ」なら
・設問1問ずつ、または複数の設問をまとめたブロック単位で、表示順を回答者ごとにランダムにできます
・回答者ごとの設問の出題順がデータに残るので、順番の影響を後から確かめられます
転職を具体的に検討している人は18.9%。25~29歳では約3割
転職について聞いたところ、「具体的に転職活動をしている」人は6.9%、「転職を具体的に検討している」人は12.0%でした。
合わせると、18.9%が転職を具体的に検討・活動していることになります。
さらに「良い機会があれば転職したい」34.1%を含めると53.0%でした。
一方で、「良い機会があれば」という回答は、実際に転職を具体的に検討している状態とは異なります。そのため、ここでは「具体的に活動・検討している人」に絞って年代別に比較しました。
合わせると、18.9%が転職を具体的に検討・活動していることになります。
さらに「良い機会があれば転職したい」34.1%を含めると53.0%でした。
一方で、「良い機会があれば」という回答は、実際に転職を具体的に検討している状態とは異なります。そのため、ここでは「具体的に活動・検討している人」に絞って年代別に比較しました。

25~29歳では29.4%と約3割に達し、30代の21.8%、40代の12.5%、50代の12.6%を上回りました。
今回の調査では、若い年代ほど転職を具体的な選択肢として考えている人が多い傾向がみられます。
今回の調査では、若い年代ほど転職を具体的な選択肢として考えている人が多い傾向がみられます。
ハラスメントを気にして「必要な指導を控えた」経験、指導する立場の42.2%
職場への満足や転職意向だけでなく、今回は上司・部下間のコミュニケーションについても聞きました。
部下や後輩を指導・育成する立場にある729人に、「ハラスメントと受け取られることを気にして、本来必要だと思う指導や注意を控えたことがありますか」と質問しました。
部下や後輩を指導・育成する立場にある729人に、「ハラスメントと受け取られることを気にして、本来必要だと思う指導や注意を控えたことがありますか」と質問しました。

「よくある」10.8%、「ときどきある」31.4%で、合わせて42.2%が必要だと思う指導を控えた経験があることがわかりました。
役職別に見ると、一般社員(後輩等を指導する人) 39.0%、主任・リーダー・係長相当 45.0%、課長相当 56.7%となっています。
今回の調査では上位の役職ほど割合が高い傾向がみられました。
※役職によって回答者数が異なるため、役職間の数値は参考値としてご覧ください。
役職別に見ると、一般社員(後輩等を指導する人) 39.0%、主任・リーダー・係長相当 45.0%、課長相当 56.7%となっています。
今回の調査では上位の役職ほど割合が高い傾向がみられました。
※役職によって回答者数が異なるため、役職間の数値は参考値としてご覧ください。
一方、25~29歳の48.0%は「もっと率直に指摘してほしい」
では、指導を受ける側はどう感じているのでしょうか。
「上司から仕事上の改善点や問題点について、現在よりも率直に指導・指摘してほしいと思うか」と聞いたところ、「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した人は全体の36.8%でした。
「上司から仕事上の改善点や問題点について、現在よりも率直に指導・指摘してほしいと思うか」と聞いたところ、「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した人は全体の36.8%でした。

年代別に見ると、特に25~29歳では48.0%と、約半数が「現在よりも率直に指導・指摘してほしい」と回答しています。
「若手への指導はどこまで踏み込んでよいのか」と慎重になる場面もありますが、今回の結果では、若い年代ほど率直なフィードバックを求める人が多い傾向がみられました。
「若手への指導はどこまで踏み込んでよいのか」と慎重になる場面もありますが、今回の結果では、若い年代ほど率直なフィードバックを求める人が多い傾向がみられました。
「自分は言えない。でも、自分には言ってほしい」?
さらに、指導する立場にある人について、「自分が部下や後輩を指導するとき」と「自分が上司から指導されるとき」の回答を掛け合わせました。

ハラスメントを気にして部下や後輩への指導を控えた経験がある人のうち、63.0%が、自分自身については「上司からもっと率直に指導・指摘してほしい」と回答しています。
指導を控えた経験がない人では28.3%でした。
つまり、「自分が指導するときは慎重になる一方、自分へのフィードバックはもっと欲しい」という意識が、同じ人の中に共存している可能性があります。
「指導する側」と「指導される側」を別々の人として比較した結果ではなく、同じ回答者の中で確認された傾向である点も興味深いところです。
ハラスメントへの配慮が求められる一方で、率直なフィードバックそのものへのニーズがなくなっているわけではなさそうです。
指導を控えた経験がない人では28.3%でした。
つまり、「自分が指導するときは慎重になる一方、自分へのフィードバックはもっと欲しい」という意識が、同じ人の中に共存している可能性があります。
「指導する側」と「指導される側」を別々の人として比較した結果ではなく、同じ回答者の中で確認された傾向である点も興味深いところです。
ハラスメントへの配慮が求められる一方で、率直なフィードバックそのものへのニーズがなくなっているわけではなさそうです。
率直なフィードバックを求める人は、転職検討率も高い
「上司からもっと率直に指摘してほしい」と回答した391人について、転職意向も確認しました。
もっと率直に指摘してほしい人(n=391)
それ以外の人(n=672)
転職検討率
「具体的に転職活動をしている」+「転職を具体的に検討している」
率直な指摘を
求める人
求める人
33.0%
それ以外の人
10.7%
差:+22.3pt
キャリア・成長への満足率
「満足している」+「やや満足している」
率直な指摘を
求める人
求める人
51.4%
それ以外の人
29.6%
差:+21.8pt
もっと率直に指摘してほしい人では、33.0%が転職を具体的に検討・活動中でした。
一方、それ以外の人では10.7%です。
ただし、この結果を「フィードバックが足りないから転職する」と捉えることはできません。
むしろ興味深いのは、「もっと率直に指摘してほしい」と回答した人では、現在の勤務先でのキャリア・成長に満足している割合も51.4%と、それ以外の人の29.6%を上回っていたことです。
現在の職場に不満を抱えている人だけが率直なフィードバックを求めているわけではないようです。
今回の調査だけではその理由までは特定できませんが、職場に一定の満足を感じながら、より率直なフィードバックを求め、同時に転職も選択肢として考えている層が存在することがわかりました。
一方、それ以外の人では10.7%です。
ただし、この結果を「フィードバックが足りないから転職する」と捉えることはできません。
むしろ興味深いのは、「もっと率直に指摘してほしい」と回答した人では、現在の勤務先でのキャリア・成長に満足している割合も51.4%と、それ以外の人の29.6%を上回っていたことです。
現在の職場に不満を抱えている人だけが率直なフィードバックを求めているわけではないようです。
今回の調査だけではその理由までは特定できませんが、職場に一定の満足を感じながら、より率直なフィードバックを求め、同時に転職も選択肢として考えている層が存在することがわかりました。
まとめ|職場への満足を「一つの理由」で説明しない
今回の調査では、現在の勤務先に満足している人は43.9%でした。
具体的な不満として最も多かったのは「給料が少ない」でしたが、勤務先への総合満足度は処遇だけでなく、仕事内容、働き方、人間関係、キャリア・成長など、複数の要素と関連しています。
また、転職を具体的に検討・活動している人は全体の18.9%で、25~29歳では29.4%と約3割に達しています。
職場でのコミュニケーションについては、指導する立場の42.1%が、ハラスメントを気にして必要な指導を控えた経験がある一方、25~29歳の48.0%は「上司からもっと率直に指導・指摘してほしい」と回答しました。
従業員の意識を把握するとき、「今の会社に満足していますか」という一問だけでは、その背景までは見えてきません。
何に満足し、何に不満を感じているのか。今後のキャリアをどう考えているのか。職場でどのようなコミュニケーションを求めているのか。
複数の観点から聞くことで、働く人が職場をどのように捉えているのかを、より具体的に把握できます。
具体的な不満として最も多かったのは「給料が少ない」でしたが、勤務先への総合満足度は処遇だけでなく、仕事内容、働き方、人間関係、キャリア・成長など、複数の要素と関連しています。
また、転職を具体的に検討・活動している人は全体の18.9%で、25~29歳では29.4%と約3割に達しています。
職場でのコミュニケーションについては、指導する立場の42.1%が、ハラスメントを気にして必要な指導を控えた経験がある一方、25~29歳の48.0%は「上司からもっと率直に指導・指摘してほしい」と回答しました。
従業員の意識を把握するとき、「今の会社に満足していますか」という一問だけでは、その背景までは見えてきません。
何に満足し、何に不満を感じているのか。今後のキャリアをどう考えているのか。職場でどのようなコミュニケーションを求めているのか。
複数の観点から聞くことで、働く人が職場をどのように捉えているのかを、より具体的に把握できます。
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