熊本県立大学(元ライオン株式会社) 丸山 教授が語る「 マーケティングリサーチの成功例と失敗例」【対談】
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マーケティングリサーチの成功例
マーケティングリサーチを成功例の1つとして、現在は子会社として成り立っている、ペット事業のお話をしていただきました。
最初は社内でペットを飼っている人に紙でアンケート結果を記入してもらっていましたが、ネットリサーチを取り入れてからは最初に飼っているペットの名前を聞き、設問の冒頭にペットの名前を表示させるように工夫したようです。
たとえば以下のような形です。
最初は社内でペットを飼っている人に紙でアンケート結果を記入してもらっていましたが、ネットリサーチを取り入れてからは最初に飼っているペットの名前を聞き、設問の冒頭にペットの名前を表示させるように工夫したようです。
たとえば以下のような形です。
上記画像のQ2の[回答:q1]にQ1で入れたペット名が自動で入ります。
こういう機能を取り入れたことで、回答者のモチベーションを高めることができ、FAでもかなり多くの意見を回収できるようになったようです。
そして消費者からの意見を商品に反映しながらも、最初のフォーカスが良かったこともあり、パッケージ全体のイメージが30年変わっていないロングセラー商品が生まれました。
こういう機能を取り入れたことで、回答者のモチベーションを高めることができ、FAでもかなり多くの意見を回収できるようになったようです。
そして消費者からの意見を商品に反映しながらも、最初のフォーカスが良かったこともあり、パッケージ全体のイメージが30年変わっていないロングセラー商品が生まれました。
マーケティングリサーチの失敗例
次に失敗例についても聞いてみましたが、リサーチが全く意味をなさなかった、という意味での失敗例はないようです。
もちろんリサーチしたけど結果売れなかった、ということはあるけど、多少間違った物差しでも何かしら返ってきていたので次に生かすことはできます。
Part1でもお話があったようにリサーチは成功することもあれば失敗することもあります。
ただ失敗してもそこから何を学んだかを振り返り、組織として力を付けていくことが大事です。
今回の対談の中で丸山先生は「デンターシステマ」の例をお話してくださいました。
今ではかなりのヒット商品である、デンターシステマですが先がとがっている歯ブラシは当時珍しく、リサーチをした結果も意見がわかれていました。
特に年配の男性(ゴシゴシ磨きをする男性)は微妙な評価だったので、どう売ればいいかなかなか対象が決まらなかったようです。
グループインタビューもやったし「すごく良い」という評価の人もいたので失敗しないとは思っていたけど、良さが伝わりにくかったり、会社の方針もブレブレで3年かかってしまいました。
平均点が微妙だと太鼓判を押しにくいですし、リサーチでそこまでスロースターターをどうやっていくのか、マーケティング戦略まで落としきれなかったので時間がかかってしまいましたが、会社としてもじっくり育てていくというような我慢のマーケティングができたのでここまでヒットする商品を生み出すことができたそうです。
もちろんリサーチしたけど結果売れなかった、ということはあるけど、多少間違った物差しでも何かしら返ってきていたので次に生かすことはできます。
Part1でもお話があったようにリサーチは成功することもあれば失敗することもあります。
ただ失敗してもそこから何を学んだかを振り返り、組織として力を付けていくことが大事です。
今回の対談の中で丸山先生は「デンターシステマ」の例をお話してくださいました。
今ではかなりのヒット商品である、デンターシステマですが先がとがっている歯ブラシは当時珍しく、リサーチをした結果も意見がわかれていました。
特に年配の男性(ゴシゴシ磨きをする男性)は微妙な評価だったので、どう売ればいいかなかなか対象が決まらなかったようです。
グループインタビューもやったし「すごく良い」という評価の人もいたので失敗しないとは思っていたけど、良さが伝わりにくかったり、会社の方針もブレブレで3年かかってしまいました。
平均点が微妙だと太鼓判を押しにくいですし、リサーチでそこまでスロースターターをどうやっていくのか、マーケティング戦略まで落としきれなかったので時間がかかってしまいましたが、会社としてもじっくり育てていくというような我慢のマーケティングができたのでここまでヒットする商品を生み出すことができたそうです。
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