はじめに
この記事はYouTubeにアップした対談動画との連動記事です。
というよりむしろ動画がメインで、こちらの内容は概要レベルのものとなっております。
内容をしっかり理解するためにも、ぜひ動画と合わせて本文を読んでみてください。
というよりむしろ動画がメインで、こちらの内容は概要レベルのものとなっております。
内容をしっかり理解するためにも、ぜひ動画と合わせて本文を読んでみてください。
(株)MRS常務執行役員(大槻美聡氏)が語る「コロナ禍で起きた定性調査の変化」【対談前半】
via www.youtube.com
定性調査の価値とは
コロナ禍で変化した定性調査の実施方法
今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で対面の調査がストップした時期があったことが1番大きな事件でした。
4月5月に自粛が叫ばれる前段階から調査会社はツールの模索や手段の模索、対象者とのやりとりの問題に直面していました。
Zoom等のツールを使えばパーソナルインタビューはできるので、パーソナルインタビューに関しては非常に今回の影響を受けてかなり使う技術が進みました。
たとえば今まで到底インタビューすることができなかった遠隔に住んでいる人、それこそ日本を出て海外に住んでいる人にもインタビューに参加していただけるので、可能性のあるツールであることを再認識した一方で、グループはつまづいていました。
グループダイナミクス神話というのがあり、リサーチャーはグループダイナミクスが起こることを成功の神話にしているところがあるので、それが起こらないと不安に感じてしまいます。
円卓でないとグループダイナミクスは起こらないのではないか、と思われていましたが、円卓でなくてもグループダイナミクスを起こすことは可能であることも実感しました。
決して盛り上がるインタビューが良いわけではなく、課題に到達する、というところが先決です。
オンラインのグループインタビューでは一人一人の人がじっくり考える時間が増えたり、自分の居場所、本来の居場所で語るということが引き出す発言の深みを与える、という意味でオンラインのグループインタビューでは成功する、と思っています。
グループインタビューへの不安がまだある、というお客様には「そんなことはないですよ」と申し上げたいですが、やはりまだリアルでやりたいお客様が多いのが現実です。
4月5月に自粛が叫ばれる前段階から調査会社はツールの模索や手段の模索、対象者とのやりとりの問題に直面していました。
Zoom等のツールを使えばパーソナルインタビューはできるので、パーソナルインタビューに関しては非常に今回の影響を受けてかなり使う技術が進みました。
たとえば今まで到底インタビューすることができなかった遠隔に住んでいる人、それこそ日本を出て海外に住んでいる人にもインタビューに参加していただけるので、可能性のあるツールであることを再認識した一方で、グループはつまづいていました。
グループダイナミクス神話というのがあり、リサーチャーはグループダイナミクスが起こることを成功の神話にしているところがあるので、それが起こらないと不安に感じてしまいます。
円卓でないとグループダイナミクスは起こらないのではないか、と思われていましたが、円卓でなくてもグループダイナミクスを起こすことは可能であることも実感しました。
決して盛り上がるインタビューが良いわけではなく、課題に到達する、というところが先決です。
オンラインのグループインタビューでは一人一人の人がじっくり考える時間が増えたり、自分の居場所、本来の居場所で語るということが引き出す発言の深みを与える、という意味でオンラインのグループインタビューでは成功する、と思っています。
グループインタビューへの不安がまだある、というお客様には「そんなことはないですよ」と申し上げたいですが、やはりまだリアルでやりたいお客様が多いのが現実です。
定性調査のメリット
定性調査ができないのであれば、定量調査でFAを増やす、という方法も思い浮かぶかもしれませんが、空白に何か自分の意見を書け、というのは答える側には非常に負担です。
聞いてもらえると答えられるけど、表現力のある人とない人では差が出るのと、自分が自発的に答えられることには限界があります。
また、インタビューが終わったあと、帰りに「私こういうことを考えていたんだな」ということが初めてわかりました、というようなことをおっしゃられる方もいます。
そういうことを言われると引き出す側は冥利に尽きますし、その人も意識していなかった発言も取れるというのが定性調査の一つの妙味ではないかと思います。
聞いてもらえると答えられるけど、表現力のある人とない人では差が出るのと、自分が自発的に答えられることには限界があります。
また、インタビューが終わったあと、帰りに「私こういうことを考えていたんだな」ということが初めてわかりました、というようなことをおっしゃられる方もいます。
そういうことを言われると引き出す側は冥利に尽きますし、その人も意識していなかった発言も取れるというのが定性調査の一つの妙味ではないかと思います。
定量調査について
マーケティングリサーチをはじめようとしたとき、定量調査、特にネットリサーチは取っ掛かりやすいしわかりやすいです。
反面、定性調査は読みにくい、解釈もしんどい、というような少しやっぱり力と経験が必要になってきている分野かもしれません。
そして、企業にとって大事なのはGoかNot Goを決めなければならないので、そこに決定的な役割を果たすのは定量調査だと思います。
しかし、そこに行くまでの道のりを、いかに洗礼された状態でいくかみたいなことを考えると、定性調査も実施して、最後のGoかNot Goを決めるところは非常に洗礼された言葉で作られているといいのではないでしょうか。
反面、定性調査は読みにくい、解釈もしんどい、というような少しやっぱり力と経験が必要になってきている分野かもしれません。
そして、企業にとって大事なのはGoかNot Goを決めなければならないので、そこに決定的な役割を果たすのは定量調査だと思います。
しかし、そこに行くまでの道のりを、いかに洗礼された状態でいくかみたいなことを考えると、定性調査も実施して、最後のGoかNot Goを決めるところは非常に洗礼された言葉で作られているといいのではないでしょうか。
クライアント様の満足度について
オンラインインタビューに切り替わったものの、「リアルじゃないとね」というような言葉は聞いていません。もちろんオンラインだと、機材の問題やお家のネット環境の問題などのトラブルはありますが、そういったところでのストレスはクライアント様にもご理解いただけています。
そういった点を我慢していただいているところはあるので、そこは引き算されて、8割か9割くらいのご評価はいただいているのではないか、と感覚的には思っています。
また、逆にオンラインでかえって良かったな、という事例もあります。
たとえば化粧品のインタビューのとき、必ずお客様がどんなメイクをされているのか、どんなお肌をされているのかすごく知りたいのですが、バックルームから見てもあまりわかりません。
モデレーターをやっていると「どんなお肌でした?」とか「お洋服の質感はどんな質感でした?」とか聞かれるのですが、オンラインだと近接してお顔を拝見できるので、バックルームにいるよりもよく見えます。
そういった意味ではオンラインでかえって良かったね、という商材もあります。
そういった点を我慢していただいているところはあるので、そこは引き算されて、8割か9割くらいのご評価はいただいているのではないか、と感覚的には思っています。
また、逆にオンラインでかえって良かったな、という事例もあります。
たとえば化粧品のインタビューのとき、必ずお客様がどんなメイクをされているのか、どんなお肌をされているのかすごく知りたいのですが、バックルームから見てもあまりわかりません。
モデレーターをやっていると「どんなお肌でした?」とか「お洋服の質感はどんな質感でした?」とか聞かれるのですが、オンラインだと近接してお顔を拝見できるので、バックルームにいるよりもよく見えます。
そういった意味ではオンラインでかえって良かったね、という商材もあります。
オンラインインタビューのメリット
オンラインインタビューの1番のメリットは、その人本来の場所で伺えるというリラックス感があることです。
こちらが用意した会場に来て頂いた時は緊張感があったと思いますが、自宅とか職場とか非常にリラックスした状況でインタビューに応じられるのでアウェイ感がないと思います。
いつでも嫌になったら逃げることができる状態でお話ができるのは非常に大きな影響を与えているな、と思いました。
また、モデレーターと対象者の方二人だけの世界を作りやすいのもオンラインインタビューのメリットだと感じてます。
こちらが用意した会場に来て頂いた時は緊張感があったと思いますが、自宅とか職場とか非常にリラックスした状況でインタビューに応じられるのでアウェイ感がないと思います。
いつでも嫌になったら逃げることができる状態でお話ができるのは非常に大きな影響を与えているな、と思いました。
また、モデレーターと対象者の方二人だけの世界を作りやすいのもオンラインインタビューのメリットだと感じてます。
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