目次
コロナ禍における消費動向の変化
前回に引き続き、家計調査結果からコロナの消費への影響を見てみます。データは各年3~8月の半年間の2人以上世帯における家計消費金額です。取り上げている品目は、前年同期比80%未満のもの(減少)、120%以上のもの(増加)を中心に選んでいます。
家事用機器の消費動向
家事用機器、いわゆる白物家電は消費の増加がみられました。「電気洗濯機」は高付加価値化のトレンドによってここ数年も金額が上昇してきましたが、今年は前年同期比138%にのぼっています。
家具・住宅設備の消費動向
「一般家具」や「ベッド」なども消費が伸びました。
リモートワークの影響が考えられる「書斎・学習用机・椅子」は前年同期比165%。「他の冷暖房用器具」とはエアコン、ストーブ以外の冷暖房用器具のことで、扇風機等の購入によると思われます。
一方、「布団」「茶わん・皿・鉢」などは消費を減らしており、「室内装飾品」は前年同期比50%にまで落ち込んでいます。
リモートワークの影響が考えられる「書斎・学習用机・椅子」は前年同期比165%。「他の冷暖房用器具」とはエアコン、ストーブ以外の冷暖房用器具のことで、扇風機等の購入によると思われます。
一方、「布団」「茶わん・皿・鉢」などは消費を減らしており、「室内装飾品」は前年同期比50%にまで落ち込んでいます。
家庭内工事費(外壁・植木など)の消費動向
住宅関連で少し面白いのは、「外壁・塀等工事費」が減少し、「植木・庭手入れ代」が増加したことです。「園芸用品」が伸びていることとも軌を一にする動きだと思いますが、塀の外側に使うお金を減らし、塀の内側に使うお金を増やしたという意味で象徴的なデータと思います。
家事用消耗品の消費動向
家事関連では、「生地・糸類」など裁縫用品や、「殺虫・防虫剤」などの家事用消耗品も消費が伸びています。
趣味・娯楽、仕事関連の耐久財の消費動向
「テレビ」は前年同期比134%、「パソコン」は143%で大きく増加しました。
趣味用品・機器で増加が大きいのはやはりゲーム関係で、「ゲーム機」が前年同期比189%、「ゲームソフト等」が193%まで増加しています。
前年同期比143%の「他の運動用具」というのは、ゴルフ用品やスポーツウェア以外の運動用具のことで、巣ごもりによる運動不足対策が表れているかもしれません。
趣味用品・機器で増加が大きいのはやはりゲーム関係で、「ゲーム機」が前年同期比189%、「ゲームソフト等」が193%まで増加しています。
前年同期比143%の「他の運動用具」というのは、ゴルフ用品やスポーツウェア以外の運動用具のことで、巣ごもりによる運動不足対策が表れているかもしれません。
自動車の消費動向
コロナにより大きなダメージが言われる自動車業界、交通業界ですが、「自動車以外の輸送機器購入」は前年同期比151%の大きな伸びとなりました。これは主にオートバイ、スクーターのことで、対人接触のない通勤手段・移動手段としてニーズが高まったのではないかと思われます。
ファッション・小物の消費動向
衣類の消費をみると、「背広服(スーツ)」「男子用上着」が前年同期比46%、「婦人用上着」「スカート」なども50%台まで下がっています。身の回り品では「傘」「ハンドバッグ」なども減少しており、外出の減少による影響がみられます。
また、「旅行用かばん」は前年同期比15%と激減しています。
また、「旅行用かばん」は前年同期比15%と激減しています。
美容・化粧品の消費動向
外出減少の影響は美容・化粧品等にもみられ、「口紅」は前年同期比54%まで減少しました。「パーマネント代」はここ数年減少傾向にありましたが、さらに落ち込んだ形です。
また、「温泉・銭湯入浴料」も前年同期比53%という落ち込みになっています。
また、「温泉・銭湯入浴料」も前年同期比53%という落ち込みになっています。
保健・衛星用品の消費動向
ファッションや美容関連支出が減る一方、保健・衛生用品の消費は激増しました。マスク等が含まれる「保健用消耗品」は前年同期比218%となっています。
セルフ型アンケートツールのご紹介
本記事では、総務省の家計調査データを基にコロナ禍における消費動向の変化についてまとめました。取り上げた品目はどれも少なからずコロナ禍の影響を受けているという結果でした。このような統計データを基にビジネスにおいては施策を練ることもあるかと思いますが、ピンポイントにデータを取得したい場合もあるかと思います。ネットで多くの対象者に対してアンケートを取ることが出来る「Surveroid(サーベロイド)」を使えば安価かつスピーディーにデータを取得することが出来ますので、リサーチに興味がある方はサービスサイトを覗いてみてください。
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