2022年7月21日 更新

QualtricsがスピンオフIPO

gettyimages (2109)

2019年にSAPに80億ドルという高額で買収された、アンケートツールを販売・提供しているアメリカの会社Qualtricsが、1月28日にスピンオフIPOし、時価総額は200億ドルにまで上がっています。

これで市場では、先行して上場していたSurveyMonkeyの5倍以上という評価額になりました。

株式のことはよくわからないのですが、株価や時価総額自体がどうなったかということは、株主、投資家の思惑や期待に左右されている部分も大きいと思うので、ユーザーの立場ではまあどうでもいいことではあります。むしろ、そうした経営環境変化の中で、ツールやサービスの開発や改善が加速するか減速するか、ということが重要です。

QualtricsがSAPの子会社になったときは、これで開発スピードや顧客へのサービスが悪くなるんじゃないか、という心配をしたのですが(専門的なソフトウェアのベンダーが大企業に買収されて、使い勝手が悪くなるという前例があるものですから)、報道によると、「SAPはこのIPOについて、Qualtricsの自律性を高め、SAPの顧客ベースの枠を超えて基盤を拡大できるようにする狙いがあると説明している」とのことです。
そうであれば、このスピンオフ上場でツールの機能やユーザー対応が良くなることを期待したいと思います。

Qualtricsというと、どちらかというと学術調査や顧客満足度系の調査の専門ツールというイメージがあるのですが、これを機に広告やマーケティング系の調査手法、縦断(パネル)調査系の手法などにも手を広げてほしいです。

自分もいろいろなWeb系のリサーチとそのアンケート画面作成に携わることがあるのですが、ツールに合わせて仕事をするというよりは、やりたいリサーチとその手法によってツールを選び、使い分けており、各社の提供するツールにはそれぞれ一長一短、不満があることが多いというのが現状です。

今回のことによってアンケートツールの市場全体が活性化し、Qualtricsに限らず、ベンダー各社が様々な機能や手法に対応してくれると、ユーザーがやりたいリサーチができるよう自由度を高めてくれると、うれしいと思います。

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