株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシーのマルチ型リサーチャー(牛堂雅文氏)が語る「仕事の価値観が変わるプロボノ」【対談後半】

22 2022.07

対談・インタビュー

プロボノで体感したこと

はじめに

この記事はYouTubeにアップした対談動画との連動記事です。
というよりむしろ動画がメインで、こちらの内容は概要レベルのものとなっております。
内容をしっかり理解するためにも、ぜひ動画と合わせて本文を読んでみてください。

株式会社ジャパン・マーケティング・エージェンシーのマルチ型リサーチャー(牛堂雅文氏)が語る「仕事の価値観が変わるプロボノ」【対談後半】

仕事の価値観が変わる話

プロボノ(Pro bono)とは

プロボノという単語を聞いたことがないという方も多いと思いますが、プロボノとは、プロフェッショナルなスキルを使ったボランティアのことです。

ボランティアといえばゴミ拾いなどがあり、それも素晴らしいボランティアではあるのですが、とはいえそういったものは苦手な方もいると思います。
ゴミ拾いのようなボランティアは苦手だけど、自分のスキルを活かしたいという方が、プロのスキルを無料とか安く提供することで社会貢献団体さんなどをサポートすることをプロボノと呼んでいます。

プロボノを始めたきっかけ

プロボノを始めたきっかけは、今から10〜15年くらい前にweb上でプロボノという言葉を知ったことが始まりです。
プロボノをやっていた人たちはなんでそれをやっているのか、動機が気になり、自分も行ってみたらわかるんじゃないか、と思ったのでたまたま募集していたプロボノに応募してみました。

元々ボランティアに関心はあったけど、ゴミ拾いとかはあまりやったことがありませんでした。
しかしプロボノのことを知り、これならできるかも!と思ったので始めました。

プロボノの活動とは

プロボノ活動では私の場合、マーケティングリサーチのスキルを提供しています。

1番最初にやったのは社会貢献団体さんのPR・広報活動のために、その団体さんのどういうところに魅力に感じ、参加者がやってくるのかを知るための座談会でした。
座談会を無料で提供する、というのが1番最初にやったボランティアだったのです。

その時させていただいた団体さんが女性向けに護身術を教える団体さんでした。
護身術の団体さんは、女性の気持ちの面が大事であり、そこがしっかりしていればその場でちゃんと護身術を使うことができる、襲ってきた人に対してスキルを活かせるのは気持ちが強いことが大事、ということを考えられていました、
しかし、初めて参加する人には伝わりにくいのでアピールがしにくく、どうやったら参加者に届きやすいのかわからなかったのでそのために座談会をしました。

初めて参加する人をターゲットに座談会を開き、どういう表現だったらわかりやすいのかということや、どうすれば魅力が伝わるかを座談会で把握し、これを訴求した方が良いんじゃないかというのを提案しました。

プロボノで体感したこと

プロボノ活動ではトップや意思決定者が目の前にいるのでPDCAも回りやすいし、我々の見出したインサイトや大事な点がすぐ伝わってすぐ反映していただけます

このことで私たちのやっている仕事の価値や、こういうふうにビジネスに活きて来るんだ、ということがすごく体感しやすいことが魅力です。
また、目の前に創業された方やそれに近い方がいるので、こういう気持ちで団体をやっています、とかそういうのを直で聞くこともできます。

普段クライアントさんとお仕事している時に、創業者とお仕事できることはあまりないのですが、プロボノ活動だとそれに近いことが体感できるので熱い想いと、しかしそれがなかなか市場やお客さんに届かないというジレンマも感じることができるし、そこをなんとかマーケティングリサーチで解消できないか、と四苦八苦するというアクションを体験できるのが非常にいいと思っています。

プロボノをやってみて

特に若い方は自分がしている仕事がクライアントさんにどう活きているのかや、有効に使ってもらえているのかは分かりにくいと思います。

NPOさんを対象にプロボノをやると団体さんが目の前にいるので、やったことの価値がどう使ってもらっているかが非常にわかりやすいです。
そのため自分達がやっているマーケティングリサーチの価値というのが非常に分かりやすくなる、ということがプロボノのメリットじゃないかと思います。

私自身も本業の価値を再認識できましたし、長く仕事を続けていると「何のためにこの仕事やってるんだっけ?」となることもありますが、夢にもう1回気づかせてくれます。

仕事の価値観

もう一度自分のやっている仕事の意味とか価値ってなんだっけ、と振り返ってみるのがいいのではないでしょうか。

私は25年くらい今の仕事をやっていますが、長続きにプロボノの活動も関係していると思います。
今は講師の方がメインですが、講師をやることで細部を勉強し直さなければいけないので、本業にも活きています。
実際の対談動画はこちらです。
牛堂さんもお話していたように、まずはとっつきやすいYouTubeから、というのもおすすめですので、ぜひ記事と併せて御覧ください。

https://youtu.be/xoqJ7P1nOQM
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