2022年8月31日 更新

テクノロジー主導調査

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この6月に、日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)から例年の「経営業務実態調査」結果がリリースされています。

この調査は、リサーチ業界の統計として50年近く行われている重要なデータで、調査結果はいろいろなところでよく利用されています。

今回調査の注目点は、ESOMARの”Global Market Research”という国際業界統計で最近導入されていた、「テクノロジー主導調査」「レポーティング」という「新カテゴリー」の市場規模推計を試みていることです。

「テクノロジー主導調査」というのは、アクセスログ・購買ログ解析やソーシャルリスニング(SNSやレビュー等のスクレイピング)といったもののうち、マーケティング・インサイトの提供目的の部分をいうようです。「レポーティング」は、概ね二次データの分析・報告(フィールドワークを伴わないもの)と考えればよさそうです。

これら以外の、伝統的なマーケティング・リサーチ手法によるものは「確立された市場調査領域」と名付けられています。

いわゆるDIYリサーチ(サービス)や、オンライン・コミュニティその他のオンライン定性手法も「テクノロジー主導調査」に含まれるようですが、既存領域か新領域か、リサーチ・プロジェクトによっては両方にまたがるものもたくさんあると思われるので、実際に分類するのはなかなか難しそうではあります。

今回の試みは、業界内(要はJMRA加盟社)のこれらの売上を調査した上で、さらに業界外における市場規模も推計しよう、というのが重要なポイントだと思います。つまり、加盟社以外も含めた「マーケティング・インサイト市場」の大きさを測ろうとしています。

これまで見てきた「確立された市場調査領域」だけでは、マーケティング・リサーチ市場の全貌にはならない、という時代の流れが背景にあり、すでにこうした新カテゴリーの推計をおこなっているアメリカ、カナダでは、その結果、統計上の市場規模が倍増しています。

まだ推計は暫定値で、これから精査という感じですが、JMRAの一ノ瀬委員による丁寧な解説記事がリリースされていますので、詳しくはそちらをご参照ください。

https://www.jmra-net.or.jp/activities/trend/investigation/20220712.html
https://www.jmra-net.or.jp/activities/trend/investigation/20220823.html

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