アンケートを通じて消費者の声を聞き、商品企画へと活かしています
ピープル株式会社様は1977年創業の総合玩具メーカーで、乳幼児向け玩具をはじめ、室内遊具、子供用自転車、育児用品の企画開発および販売を主な事業としています。
企画開発部門の皆様にサーベロイドをお使い頂いておりますが、その中でも代表して岩崎様にお話しをお伺いしました。
企画段階の市場調査、またコンセプトテストで活用しています。
貴部署の業務内容を教えて下さい。
私は企画開発部に所属しています。20人ほどが所属する部署で、新商品の企画立案から量産品としての開発、マーケティングプラン作成までを主に担っています。業務の流れで言うと、まず初期の企画段階では各チームで発案したアイディアを基にコンセプトを形成していきます。その方向性がある程度固まった段階から、市場に出す妥当性、技術面における実現性、あるいは商品として量産可能なのかといった点を詰めながら、商品化のプロセスを進めます。
当社は様々な商品を扱いますが、各自が担当カテゴリを持っています。それぞれの担当者が日頃から様々なアイディアを出しております。
アンケートはどのタイミングにおいて実施されるのでしょうか。
特に商品企画の初期段階における市場把握、またはコンセプトがある程度固まったうえで本当に消費者に受け入れられるかを確認する受容性テストにおいて行うことが多いですね。
コンセプトはあくまで個人やチームがその知見をもとに発案します。それ故にチャンスを感じている部分ではあっても、消費者が欲しいものより作り手側が作りたいものになってしまう、いわゆるプロダクトアウトな商品となってしまう恐れがあります。それを避けるため、アンケートによって必ず消費者の声を確認するようにしています。ピープルでは、創業以来、消費者目線でのモノづくりを基本としているため、商品開発のどの段階においても、消費者の声を重視しています。
アンケート実施時は、調査会社への依頼とサーベロイドのようなアンケートツ―ルを使い分けていらっしゃるのでしょうか?
調査会社に依頼することもあるのですが、今のところは大規模か、社内で調査設計が困難なものに限ります。弊社では毎年入れ替え制で、親子モニターさんに開発段階から密接にご協力頂いております。しかし、玩具市場においても多様性が増す中、調査によっては、多くのサンプルをスピーディーに回収したいというニーズが出てきていました。その中で、お付き合いのある会社様からWebアンケート作成ツールであるサーベロイドを紹介されたのが使い始めたきっかけです。現在だと調査会社に依頼するケースは2パターンしかありません。1つは調査設計が複雑でその企画からお願いしたい場合、もう1つは出現率が極端に低く、スクリーニング配信数が膨大となる場合です。スクリーニングの回収目標数が数万単位の場合だと、調査会社に依頼した方が安くなる場合がありますから。(出現率とは:事前調査であるスクリーニングで回収したサンプルで本調査対象者がどの程度含まれているか、という割合。出現率が低いほどスクリーニングの必要回収数も増えるので並行して料金も上がる。)
サーベロイドは非常にユーザーフレンドリーなインターフェースですね。
サーベロイドで評価いただいている箇所を教えて下さい。
操作の容易なユーザーインターフェースとコストパフォーマンスの高さです。商品の企画段階においては「ちょっと消費者の意見を聞いてみたいな」というタイミングが多くあります。そうすると、時間をかけて本格的にアンケート調査を行うのではなく、すぐにアンケート画面を作成しスピーディーに消費者の意見を聞きたいというニーズが強いです。サーベロイドはマニュアルを読み込まなくとも直感的にアンケートが作成でき、そのユーザーフレンドリーなインターフェースにはとても助かっております。
特に当社ですと各カテゴリの担当者がそれぞれアンケートを実施するため、特定のメンバーしかツールを操作できないという状況は避けたいところです。部署異動などで新しいメンバーが初めてツールを使用する際でも、スムーズにその使用法をマスターできるユーザーインターフェースは評価出来るポイントです。
最後はその安価さです。サーベロイドでは調査会社に依頼した際と比較し、とても安価にアンケートの実施が可能です。複数の施策を展開する中でアンケートやマーケティングリサーチのみに予算を投下するわけにもいかないので、コストパフォーマンスの高さはツール選択においても大きく比重を占める箇所ですね。
一方で使いにくさを感じる箇所はありますか?
操作感においてはありませんが、子供の年齢においても割付が設定出来るといいのにな、と思うことがあります。(割付とは回収数の内訳をセグメント毎に指定すること。) 私たちは玩具メーカーで、特に乳幼児期のお子様を対象とした商品ラインナップを展開しております。アンケートは商品選択・購入決定者である保護者の方に配信しておりますが、割付で指定できるのはあくまでアンケートの配信対象である保護者の方の年齢となります。 スクリーニングが終了した段階である程度お子さまの年齢が均一になるように本調査を配信するので、それほど大きいばらつきが生じるわけでもないのですが、どうしてもお子様の年齢において全く均等に回収が出来るわけではありません。今後、保護者の方のみでなくお子様の年齢でも割付が設定出来ればよりアンケートの実施機会が更に増えるだろうと思います。