海外4カ国で日本食の認知度と新年の習慣をクイックに調査
株式会社紀文食品は1938年に創業し、全国シェアNo.1を誇るかまぼこ・はんぺん・おでん種などの水産練り製品を中心に、中華惣菜や糖質0g麺など多彩な商品を手掛けています。また、広報活動も積極的に取り組まれており、食に関する情報を発信しているオウンドメディアでは、紀文食品ならではの視点で充実のコンテンツを提供しています。 今回、事業企画室 調査担当の牛窪様にお話を伺い、海外調査の活用事例について詳しくお聞きしました。
海外調査の利用に至った背景や目的を教えてください。
今回の調査は広報室からの依頼で、プレスリリースとオウンドメディアに活用するため、タイ・フランス・アメリカ・ブラジルの4か国に対して日本食の認知度と新年の習慣に関する調査を実施しました。
「 紀文アカデミー」というおでん・練りもの・鍋・伝統食品・正月の分野に関する情報を提供するオウンドメディアを運用しているのですが、世界のお正月事情にまつわる記事を作成する際に、各国の識者コメントにプラスして現地消費者の声も入れることで、コンテンツとしての深みや臨場感を持たせることを目的に調査を実施しました。
また、弊社は海外事業を積極的に展開しているので、オウンドメディアや広報活動を通じて、グローバルなイメージの醸成に少しでも繫げられたらと考えています。 海外の消費者の声を聞く機会が少ないことに加え、海外調査の実施ハードルも高いので、これまで実施してきませんでしたが、サーベロイドで手軽でリーズナブルに海外調査が出来るようになったことを知り、まずはやってみたいと広報室から声が上がりました。実施ハードルが下がったことで、これまでやってこなかった調査が出来るようになったのはポジティブだと思います。
有効な情報を得ることが出来ましたか?
調査結果を見るとそれぞれの国の特徴が反映されていると感じました。自由記述で回答を得た質問では、想像以上にしっかりと回答してもらえたので、少ないn数でも貴重なコメントをピックアップすることが出来ました。 サーベロイドで実施した調査結果を用いて日本食の認知度や新年の実態に関するプレスリリースが複数のネットニュースに取り上げられ、予想を上回る反響がありました。
海外調査の実施時に気を付けたことを教えてください。
複数国で同内容の調査を実施したため、日本食の表現ひとつとっても、ローマ字表記にすべきか現地語に翻訳すべきかなどを悩みました。設問文や選択肢の書き方によって、現地の方の解釈が変わる可能性があることや、なるべく同じニュアンスで伝わるようにしたかったので、アンケート作成においては、社内の駐在経験者や海外事業担当の部署の意見を取り入れ、「各国ごとに伝わる文言になっているのか」を意識して進めました。
今後、サーベロイドをどのように活用されますか?
海外調査を実施する上で、調査内容が意図通りに伝わっているかが不安になりますが、現地で使われている言葉を把握することが難しい場合もあると思います。現地の方に直接聞く機会もなかなかないため、『アンケート内で使用する文言を決めるための簡易調査』をサーベロイドで実施することも活用方法の一つとしてあると思いました。
例えば「この商品をなんと呼んでいますか?」と自由記述形式で100人程度に調査をかけると、現地の呼び方をざっくりと把握することが出来ます。異なる文化や環境において有効な情報を得るための下準備として使う余地はあるかなと思います。
どんな方にサーベロイドの海外調査をお勧めしますか?
弊社のようにプレスリリースやオウンドメディアを発信している方や、海外に事業展開を考えている方にお勧めしたいです。高額な調査費用をかけずに現地の情報をタイムリーに把握することが出来るため、その国の情報を全く持っていない時などにサーベロイドを利用することで一つの指標を持つことが出来ると思います。