商品企画においてアンケートで受容性を確認
エバラ食品工業株式会社様は1958年に創業された食品メーカーで、焼肉のたれや鍋スープなど数多くの商品を手掛けています。 本日は商品開発部の君ヶ袋様にお話しを伺いました。
サーベロイドで新商品のコンセプトスクリーニングを
所属部署の業務内容を教えて下さい。
私は研究開発本部の商品開発部に所属しています。部としては、新商品などを企画し、研究所や製造部などの様々な部署と関わりながら、商品を形作っていくことが主幹の業務となります。
私個人としては焼肉のたれをはじめとする肉まわり調味料を担当しておりまして、シリーズを拡充するための企画から商品化までがメインの業務です。商品企画段階では、マーケティング部が調査した市場動向などの情報を鑑み、新商品やリニューアルなどの商品戦略を企画しています。
サーベロイドをどのような場面で使用されるかを教えて下さい。
前述のとおり、私は新商品の企画をメインの業務としているので、年間で数十本ほどのコンセプトを考えます。そこから企画を練り上げていき、ある程度の形となるものは年間でおよそ10本ですが、それらのコンセプトに対して開発フェーズに移行させるかどうかをふるいにかける目的でサーベロイドを使用しています。いわゆるコンセプト受容性調査ですね。
アンケートの結果、ニーズがないとなればそのコンセプトはすぐに却下されるのでしょうか?
いえ、調査結果を分析し、一定の受容性があると判断されれば、調査結果を基にターゲットや訴求ポイントをブラッシュアップし、再度アンケートにて受容性を確認することがあります。そのため、調査結果からブラッシュアップのための考察が出来るように調査を設計しておくこともポイントです。
そうしてブラッシュアップしたコンセプトでも理想の結果が得られない場合、コンセプトの受容性なしという結論に至ることもありますが、そうなった場合も、なぜ消費者に刺さらないかの要因を分析し、次のコンセプト設計に活かすようにしています
このような業務フローの中で、結果の分析と考察は必須の業務となりますが、サーベロイドは集計ツールが付属しているので便利だと感じています。見やすいアウトプットを簡単に作成できるので、分析や考察をスムーズに進めることができます。
サーベロイドのようなセルフ型ツールを使用せずに、調査会社に依頼されることもあるのですか?
はい、あります。例えば調査設計が複雑な場合、セルフ型ツールだと条件設定に限界があるので、細かいセグメントに対して調査をしたい際などは調査会社に依頼することがあります。また、分析結果に対しての客観的な考察が欲しい場合なども、当社にはない視点で鋭い示唆をして頂けることがあるので、調査会社に依頼しています。
一方で、調査会社への依頼は調査票作成のやりとりから結果の納品まで時間と費用がかかりますから、事前調査など、早く結果が欲しい場合などはセルフ型ツールを活用しています。その場合はセルフ型ツールの利点を活かすため、調査内容をある程度テンプレート化して、迅速に回せるようにしています。ですから、サーベロイドを使用するか、または調査会社に依頼するかというのはケースバイケースで判断しています。
本格的に調査を行えるのが魅力
導入頂いた背景はどういったものでしょうか?
直接的な経緯は以前マーケティングアプリケーションズ社の方が営業に来られたことだと聞いています。 当時、すでに別のアンケートツールを使用していたのですが、スクリーニング(※調査対象者を絞り込むための事前調査)を行えないことが難点でした。全体感を知りたいという場合であればスクリーニングは不要なのですが、特定のターゲット層に対してアンケートを行いたい場合はやはりスクリーニングが必要になってくるので。 そういった点を魅力に感じてサーベロイドを使い始めました。
評価頂いている点を伺えますでしょうか?
費用感とユーザビリティーです。
費用感については、セルフ型ツールでは非常に重要な要素だと思いますが、スクリーニングも含めて数万円で調査を実施できるというのがとても魅力的で、調査回数を増やすことができます。
ユーザビリティーについては、スクリーニングをはじめ、機能として必要なものはほとんど揃っており、セルフ型ツールとしては申し分ないと思います。前述の通り、セルフ型ツールにはスクリーニングが出来ないものも多いですから。特定商品の認知者に対象を絞り込みたい時などには非常に便利ですね。
加えて、アンケート実施前に指定した割付の回収可能性が分かる点も助かっています。調査をしたものの、サンプル数が全然足りていないという状況は当然ですが避けたいです。サーベロイドは属性情報毎にモニタ数の内訳を表示してくれるので、回収可能かつ適切な調査設計を検討することができます。
集計ツールについてはいかがでしょうか?
アウトプットが簡単に作成できる点が魅力です。前述のように調査結果を基に考察するので、アウトプットが作成できるスピードを重視しています。サーベロイドには無料で集計ツールが付属しており、クリックするだけで集計表が作成できるので非常に便利だと感じています。
サービスに対してご要望はございますか?
ちょっと細かいところになるのですが、マトリクス設問の項目内に画像を挿入できるようにしてもらいたいです。 もう一つは、サーベロイドに対する要望というよりは、調査手法そのものに対する要望です。例えば弊社商品を使用したことのある人に対して調査をしたいと思った際、通常はスクリーニングで使用経験を聴取し、使用したことがあると回答した人に対して本調査を配信します。
しかし、実際にその方々が本当に使用経験を持つのか明確ではありません。中には別の商品と勘違いして、経験ありと回答される方もいらっしゃるでしょう。 もし今後、購買データと掛け合わせて実際に購入したことのある人のみにアンケート配信が出来るようになれば、より調査の精度が上がっていくな、と思いますね。