2022年7月22日 更新

【独自調査】成年年齢引き下げに対するティーン世代の意識から見えてきたこととは?

年齢によって成人として扱われることの期待度は変わるか?

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ティーン世代の年齢別での成人への意識はどの程度変わるのでしょうか?各年齢ごとに成人として扱われることの期待度を分析すると、「楽しみ」としている16歳が63.7%と最も高く、17歳が51.1%、18歳が60.9%、19歳が45.9%という結果となりました。​高校教育である程度改正法について教育を受けられたと思われる18歳は6割を超える結果となりましたが、教育を受けられずに成人として扱われることになった19歳は5割を切る結果となり、若干気持ちの準備がなされないまま成人として扱われるようになってしまったという戸惑いが感じられるのではないでしょうか。一方で16歳はまだ先のことという気持ちの余裕があるからか、「楽しみ」とする割合が多い結果となっています。

成人として扱われることへの意見は?

成人として扱われることへの意識として、最も多かった意見のカテゴリは“できることが増える”でしたが、多い順で並べていくと、“自己責任への不安”、“怖い/不安”、“大人の仲間入りが嬉しい”、“未熟、判断できない”となり、ネガティブなカテゴリが多い結果となっています。
ポジティブな意見

“親同意書などいらなくなって色々なことにチャレンジできるようになりそうだから”(17歳男性_埼玉県)
“責任を負い、社会人として緊張感をもって生活出来るから”(16歳男性_福岡県)
“投票などができるようになるからとりあえず自由度が増すから”(16歳男性_福岡県)
“クレジットカードが作れるようになったり携帯電話なども契約できるようになるから。不安なこともあるが、楽しみの方が大きい”(17歳男性_広島県)
“どちらでもないが、成人年齢に達したかと言ってしっかりとした大人になれるわけではない。いいことだとは思うが、責任が伴う。そのことを踏まえた上で、引き下げられたことは出来ることが広がった、視野が広がったと取れるので楽しいと思う”(19歳女性_東京都)
“今までと特に変わらないと思っているし、だから不安にはならない。でも、よくわからずに契約させられていたり、これから成人する若者(18~20歳)を狙う詐欺とかがあったり、、と考えると少し怖い!”(18歳女性_青森県)
“特に自分は成人だからこれするというものはないので、不安がないためどちらかと言えば楽しみにしました”(18歳男性_大阪府)

ネガティブな意見

“いきなり全部自己責任ということになるのが怖い”(17歳男性_奈良県)
“成人年齢が引き下げられたこと自体には私にとってはあまり心境の変化は無いが、責任が増えることに対しては少し不安はある”(18歳女性_滋賀県)
“成人認定されると責任も増えるが、その分の経験がまだ身についてないから”(19歳女性_千葉県)
“成人を早く迎えるメリット、デメリットをよく分かっていないから”(18歳男性_岡山県)
“まだ未熟だと思う。トラブルになったときに自力で解決できる力をまだ備えていないと思うから”(19歳女性_埼玉県)
“急に成人年齢が変わって心と気持ちが追いつかないうちに成人するのはとても不安”(17歳女性_埼玉県)
“18歳に引き下げる意味があまり分からないお酒や煙草などは変わらないなら、20歳成人で選挙権だけ18とかで良かったのではないかと思う”(17歳男性_新潟県)

学校での教育に課題は見られるか?

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成人年齢引き下げに先駆けて、学校教育の現場でもこの法改正とそれに伴う変化について教えているというニュースが流れていましたが、それについて実際の当事者であるティーン世代はどのような受け止めをしていたのでしょうか?
全体としては“学校教育のみで良い(現状のまま)”が75.5%、“学校教育以外も教えて欲しい”が24.5%となりました。これを“1都3県/都市圏”グループと“その他”グループに分けてみたとき、“1都3県/都市圏”グループの“学校教育以外も教えて欲しい”が26.9%、“その他”グループの“学校教育以外も教えて欲しい”が22%と、居住エリアによって積極性に若干の差があることがうかがえる結果となりました。
先述の通り、居住エリアに因る成人として扱われることに対してのポジティブな意見が“1都3県/都市圏”グループの方が高い且つ、現状の“学校教育以外も教えて欲しい”が高いということは、成人として扱われることへの理解度やリテラシーが、居住エリアに起因する教育の差が生まれていることを示唆しているのかもしれません。

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